2010 Fiscal Year Annual Research Report
過酸化脂質由来の化学修飾アンジオテンシンの解析:心血管系疾患への新規アプローチ
Project/Area Number |
22590130
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
李 宣和 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (60519776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大江 知行 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10203712)
後藤 貴章 東北大学, 大学院・薬学研究科, 講師 (40344684)
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Keywords | oxidative stress / lipid hydroperoxide / angiotensin II / 4-oxo-2(E)-nonenal / 4-hydroxy-2(E)-nonenal |
Research Abstract |
当初の計画通り、過酸化脂質由来の主要アルデヒド、ONEやHNEによる新規Ang II修飾を見出した。さらに、これら修飾体の分別分析に必要となる、イムノアフィニティー抽出によるクリーンアップ法を基盤とするスクリーニング法も構築した。一方、Ang Pに対するAPAの生理活性についても試験済みである。 1.過酸化脂質由来の化学修飾アンジオテンシン(Ang)類の解析:4-Oxo-2(E)-nonenal(ONE)由来の脱炭酸反応による、Ang II上のN末端アスパラギン酸におけるpyruvamide Ang II(Ang P)形成(Lee et al.,Chem.Res.Toxicol.21:2237,2008)に加え、ONEによるArg^2修飾、及び4-hydroxy-2(E)-nonenal(HNE)によるHis^6修飾が起こることを明らかにした。さらに、これらの修飾メカニズムも、モデル反応解析による裏づけから同定することができた。 2.Angと修飾Ang類分析のためのクリーンアップ法及びLC-MSの開発:Ang及び修飾Ang類をモデルシステムあるいは生体試料から効率的に抽出するため、市販の抗Ang II抗体(ポリクローナル)を利用したAng類特異的なイムノアフィニティー精製法を開発した。分離・感度の観点で、LC条件(移動相、カラム、グラジエント)を最適化した。高感度・高選択的LC-MS分析法を、エレクトロスプレーイオン化(ESI)あるいは大気圧化学イオン化(APCI)とtandem mass spectrometry(MS/MS)を用いて開発した。 3.修飾Ang類の生理活性の解析:Ang Pは、Ang IIからAng IIIを生成するaminopeptidase A(APA)によっては代謝されないことが示唆された。各種化学修飾アンジオテンシンと関連酵素(アンジオテンシン変換酵素(ACE),アミノペプチダーゼ(AP)AおよびAPN:各々アンジオテンシンII、III、IV生成に関与)を、親和性、阻害活性の観点で精査した。
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[Journal Article] A 13-oxo-9,10-epoxytridecenoate phospholipid analogue of the genotoxic 4,5-epoxy-2(E)-decenal : detection in vivo, chemical synthesis, and adduction with DNA2010
Author(s)
Clementina Mesaros, Bogdan G.Gugiu, Rong Zhou, Seon Hwa Lee, Jaewoo Choi, James Laird, Ian A.Blair, Robert G.Salomon
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Journal Title
Chemical Research in Toxicology
Volume: Vol.23
Pages: 516-527
Peer Reviewed
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