2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590140
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Research Institution | Hokkaido Pharmaceutical University School of Pharmacy |
Principal Investigator |
猪爪 信夫 北海道薬科大学, 薬学部, 教授 (10191892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 貴大 北海道薬科大学, 薬学部, 教授 (00254706)
今田 愛也 北海道薬科大学, 薬学部, 准教授 (10557945)
早川 達 北海道薬科大学, 薬学部, 教授 (50337044)
福島 昭二 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (80248103)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 薬学 / 薬剤反応性 / 血中濃度 / リトドリン / 切迫早産 / 母子間移行性 / 血中濃度 / 体内動態 |
Research Abstract |
1) 高感度リトドリン測定法の開発 新生児における血中リトドリン濃度を測定するため、さらなる高感度定量法として、LC-MS/MSを用いた定量法を開発した。従来は血清1 mLから液-液抽出していたが、血清100μL試料から抽出したところ血中リトドリン濃度が5 ng/mLまで測定可能となった。また、チップ型固相抽出カラムを用いることにより、血清5 μLからの抽出によっても治療濃度域でのリトドリン濃度を測定可能とした。一方、ラセミ体をHPLC直接光学分割カラムにより光学分割し、MS/MS直接導入することにより分析する方法を開発した。さらに、最近市販された超臨界クロマトグラフ(SFC)にMSを連結したSFC-MSを用いるとLC-MSよりも迅速かつ高感度に測定可能であった。 2) 硫酸抱合酵素(SULT)の遺伝多型分析法の確立 リトドリンの肝における主代謝酵素SULT1A1の遺伝多型検査法として、口腔粘膜を用いた解析法を開発した。今後、切迫早産治療患者におけるSULT1A1遺伝多型を調査する。 3) 双胎妊婦母子間におけるリトドリン移行性 双胎妊婦母子間におけるリトドリン移行性を検討した。二絨毛膜二羊膜双胎妊婦の妊娠週数34週と35週のリトドリン投与量と血清中濃度はそれぞれ0.054、0.135(mg/kg/h)および39.7、78.5(ng/mL)であり、リトドリンクリアランスは1.36、1.72(L/kg/h)であった。また、分娩後の母体リトドリン消失半減期は、10.7時間であった。1児、2児のリトドリン消失半減期は、それぞれ29.6、13.2時間と大きく異なっていた。同一母体から出生した双児においてもリトドリンの体内動態に差があり、個別の対応が必要と考えられた。一方、単胎と双胎妊婦間でも母体の体内動態に有意な差が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] 新規高感度測定法による双胎妊婦と新生児における血清中リトドリン濃度2013
Author(s)
藤枝聡子, 相馬まゆ子, 渡利道子, 計良光昭, 吉田 博 , 高橋伸浩, 外木秀文 ,佐々木洋一, 福島昭二, 今田愛也, 猪爪信夫
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Journal Title
北海道産婦人科学会誌
Volume: 57
Pages: 11-16
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