2012 Fiscal Year Annual Research Report
アロマテラピーによるがん化学療法における副作用の軽減効果
Project/Area Number |
22590146
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
太田 伸 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (30233125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下枝 貞彦 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (40515087)
立川 英一 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (50146031)
大和 進 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (60057370)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アロマテラピー / 補完代替医療 / ストレスマーカー / クロモグラニンA / アミラーゼ / コルチゾール / IgA / がん化学療法 |
Research Abstract |
①抗がん剤の副作用に及ぼすストレスの影響とその関連性の解析 引き続き、悪心・嘔吐の強弱、栄養指標を比較し、関連性を明らかにする予定であった。しかし、実臨床でアミラーゼ、クロモグラニンA、コルチゾールを指標としたストレス軽減効果が確認できなかったことから、研究方法を変更した。すなわちがん患者では、アロマオイルの種類を患者本人が自由に選択したが、よりストレス緩和作用が期待できるとされるラベンダー、ローズマリーを加え、健常人を対象として比較を行った。被験者唾液中ストレスマーカーの経時的変化をラベンダー群、ローズマリー群、グレープフルーツ群、対照群で解析した結果、クロモグラニンAがP=0.281、アミラーゼがP=0.079といずれも有意差は認められなかった(分散分析)。同様にVASを用いた主観的ストレス評価では、15評価項目中「気力」でP=0.019と有意差が認められ、グレープフルーツ群による「気力」の改善効果が示唆された(分散分析)。しかし、その他の項目では有意差は認められなかった。以上より、アロマオイルの種類を変更しても明らかなストレス軽減効果は認められなかった。 ②アロマテラピーを用いたストレス緩和によるテーラーメイド治療法の提案 がん患者でアミラーゼ、クロモグラニンA、コルチゾールを指標としたストレス軽減効果が確認できなかったことから、ストレスマーカーを見直し、IgAを新たに組み込み、コルチゾールは男性のみの測定とした。抗がん剤投与患者に対するアロマテラピーは治療当日のみの実施であり、十分なストレス緩和効果が得られなかった可能性を考え、健常人を対象に長期間での有用性を検討した。6週間ラベンダーオイルを使用しストレス強度に及ぼすアロマテラピーの影響について検討したが、十分なストレス軽減効果を示すデータを得ることは出来なかった。本件は現在も試験進行中であり、今後詳細な解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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