2012 Fiscal Year Annual Research Report
老化を基礎とする疾患の発症・進展の予防を目的とした薬物の脳内移行特性の解明と応用
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22590149
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
鈴木 豊史 日本大学, 薬学部, 准教授 (20267115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深水 啓朗 日本大学, 薬学部, 准教授 (20366628)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アンチエイジング / 脳内移行性 / クレアチニン |
Research Abstract |
糖尿病をはじめとした生活習慣病を有するヒトでは,体内での糖化が亢進しているために老化が進んでいるとも言われている.肥満は糖尿病、脂質異常症、高血圧だけでなく,ほかにも数多くの疾患を発症させると考えられており,これらの生活習慣病の上流にある重要な病態とされる.老化の進展予防の視点から,とくに最終糖化産物を蓄積を防止する目的で,肥満治療薬であるマジンドールの脳内移行特性を解析した.In vitroラット毛細血管内皮細胞ならびにin vivoマウス脳灌流を用いた実験から,マジンドールの脳内取り込みに単純拡散機構とP-糖タンパク質の関与が明らかになった. アマンタジンは,交通事故などによる外傷性脳損傷後の意識障害患者の機能的障害の回復を早め,パーキンソン症候群,認知症などに対する改善作用を有する.老化の進展予防の視点からアマンタジンの脳内移行特性を解析した.In vitroラット毛細血管内皮細胞ならびにin vivoマウス脳灌流法を用いた実験から,アマンタジンの脳内輸送に異物排出ポンプであるP-糖タンパク質の関与がないことが明らかになった. In vitroヒト腎上皮細胞において,トリメトプリムはヒト有機カチオントランスポーター(hOCT2)を介するクレアチニンの取り込みを有意に阻害することが報告されている.そこで,臨床で副作用が発現しやすいスルファメトキサゾール-トリメトプリム配合剤(ST合剤)について,正常な腎機能を有する日本人患者(49例)において薬物投与後の臨床検査値をモニタリングし,レトロスペクティブな解析を実施した.その結果,投与期間のST合剤総服用量が30gのとき,血清クレアチニン濃度は20%程度まで有意な上昇を示すことが臨床的に明らかになった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)