2012 Fiscal Year Annual Research Report
難治性皮膚疾患・尋常性乾癬の悪化因子となる皮膚常在微生物の解析に基づく疾患制御
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22590150
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
杉田 隆 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (10312076)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 尋常性乾癬 / 増悪因子 / 皮膚微生物叢 / 鱗屑 / 疾患制御 |
Research Abstract |
尋常性乾癬は強い掻痒感を伴う自己免疫疾患である。正常な表皮細胞は約30日で垢となって落屑するが、乾癬患者ではこのタンオーバーが癌細胞をも上回る10倍の速度で亢進する。その結果、皮疹の上に厚い銀白色の鱗屑が付着する。患者は掻痒感や熱感のみならず、多量の鱗屑に自己イメージの低下や社会的孤立感に苦しむなど社会活動・人間関係にも大きな影響を及ぼすことが少なくない。ヒトには数千種もの多様な微生物が常在している。通常は無害であるが、この常在微生物フローラのバランスが破綻すると様々な疾患に進展することがある。乾癬患者皮膚には多量の悪化因子微生物が常在しているため、それを除去することにより、ケラチノサイトへの刺激が抑制され症状の軽減が期待できる。パイロシーケンス法を用いた網羅的解析からGammaproteobacteria sp.およびFirmicutes spが患者の病変部より特異的に検出された。本年度は、この悪化因子微生物を定量する方法を開発した。当該菌種のrRNA遺伝子をフルシーケンスし、この配列情報をもとに、定量PCR (qPCR)用のプローブを作製し1)特異性および2)感度を検討した。その結果、特異度および感度ともに十分満足のいく定量システムが構築できた。実際に患者の鱗屑中から良好に本システムを用いて当該菌種を検出することができた。更に、当該菌種の除菌を目的として広く抗菌スペクトルを調べた。その結果、Gammaproteobacteria sp.およびFirmicutes spともにはセフェム系抗生物質に高い感受性を示した。その作用は、濃度-時間依存的であった。以上、本年度は増悪因子微生物の定量系を構築、また薬剤感受性に関する情報を取得した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)