2012 Fiscal Year Annual Research Report
生体分解性マイクロニードルを用いたインクレチンの次世代型経皮吸収製剤の開発
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22590155
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山本 昌 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (00166779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝見 英正 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (30434666)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | マイクロニードル / 経皮吸収 / インクレチン / 吸収改善 |
Research Abstract |
本研究では、インクレチンの一種である exenatide (exendin-4) を選択し、exendin-4 を封入した生体分解性マイクロニードルを調製し、本マイクロニードルをラット皮膚に適用後の有効性について検討した。 まず、高分子のモデル薬物である平均分子量約 4,000 の fluorescein isothiocyanate-labeled dextran (FD4) をマイクロニードルに封入し、3 種類の含有量の異なるマイクロニードルを調製したところ、マイクロニードル 1 枚当たり 1, 2 及び 4μg の FD4 を含有するマイクロニードルを調製することに成功した。また、FD4 の含有量のロット当たりの誤差はいずれの含有量のマイクロニードルにおいても 10 %以下であり、ほぼ均一な薬物を含有するマイクロニードルが調製できることが確認された。次に、マイクロニードルからの薬物の放出性について FD4 を用いて検討したところ、本マイクロニードルからの FD4 の放出はきわめて速やかであり、放出実験開始 30 秒で既に FD4 の放出が始まり、また大部分の FD4 は実験開始 5 分以内にマイクロニードルから放出されることが明らかとなった。 さらに2型糖尿病のモデル動物である GK/Slc ラットを用いて exendin-4 含有マイクロニードルの皮膚適用後の有効性について検討したところ、グルコース耐糖効果ならびにインスリン分泌の増大が観察され、その効果は皮下投与の場合とほぼ同等であることが認められた。したがって、exendin-4 含有マイクロニードルは、2型糖尿病治療の際に exendin-4 の皮下投与に代わるきわめて有用な投与形態であることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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