2012 Fiscal Year Annual Research Report
消化器疾患の摂食異常における摂食調節ペプチドの意義
Project/Area Number |
22590156
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
水野 成人 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (80368349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乾 明夫 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80168418)
浅川 明弘 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10452947)
柿原 浩明 京都大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20351314)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 臨床疫学研究 |
Research Abstract |
本研究では、消化器疾患と摂食調節異常というテーマで、摂食調節ペプチドとヘリコバクター・ピロリ(HP)感染(課題I)およびインターフェロン(IFN)療法(課題II)との関連を検討した。平成24年度は以下のような検討を行った。 課題I:研究協力施設において、HP感染の有無別およびHP除菌前後に胃粘膜組織、血漿および血清を採取し、神戸薬科大学においてmRNA、血中ペプチドのアッセイを行った。平成22年度には血中グレリンとその活性化酵素である胃粘膜内GOATの検討を行い、平成23年度は血中レジスチンおよびビスファチン濃度について検討した。血中レジスチンおよびビスファチン濃度はHP感染の有無で有意な差を示さず、HP除菌前後でも有意な変動を示さなかった。さらに、血中α-Klothoタンパクの濃度とHP感染の関連について検討したが、こちらもHPの感染状況で有意な差を認めなかった。このため、平成24年度は症例数の増加等の対策を行ったが、やはり有意な関連を確認できなかった。一方、HP感染とアディポネクチン値の関連を検討したところ、HP感染の有無でアディポネクチン値に有意な差を認めなかったものの、HP除菌に成功した患者では、血中総アディポネクチン値および各分画の有意な上昇を認めた。HP除菌に失敗した患者では、総アディポネクチン値および高分子量アディポネクチン値は有意に上昇したが、中・低分子量アディポネクチン値は有意に変化しなかった。この検討結果は論文にて報告した。 課題II:慢性肝炎に対するIFN治療が血中グレリンに及ぼす影響の検討については,パイロットスタディにおいて有意な関連を確認できなかった。C型肝炎に対する治療方針の変化(テラプレビルの保険収載)とも重なったために、継続した検討は困難と考え、課題IIについては終了することになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)