2012 Fiscal Year Annual Research Report
精子形成過程および精子における膜タンパク質ベイシジンの機能の解析
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22590168
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
前川 眞見子 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20181571)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 精巣 / 精子 / ベイシジン / 免疫グロブリンスーパーファミリー |
Research Abstract |
今年度は、精子形成および精子成熟過程におけるベイシジン分子について、以下について検討した。 1. 精巣型(分子量約38-40kD)および精子型(約26-29kDa)ベイシジン分子の違い:マウス精巣および精子タンパクを抗ベイシジン抗体で免疫沈降してSDS-PAGEを行い、ベイシジン分子のバンドを切り出して、LC-MS/MS解析を行った。その結果、精子型ベイシジンは、精巣型ベイシジンのN末のIg-like C2 domainの一部が欠けていることがわかった。 2. 精子尾部と頭部におけるベイシジンについて:精巣上体尾部精子を sucrose gradientを用いて tail-enriched fractionとhead-enriched fraction に分画し、タンパク質を抽出して抗ベイシジン抗体でWestern blotを行った。精子型ベイジシンは少なくとも2つのバンド(S-1およびS-2)が存在するが、精子頭部のベイシジンは、S-1が優位であり、精子頭部と精子尾部のベイシジン分子(の修飾)が異なる可能性を示した。 3. 精巣および精子において、ベイシジンと共沈する分子の検索:マウス精巣および精子タンパクを抗ベイシジン抗体で免疫沈降し、SDS-PAGE後ベイシジンと共沈する分子のバンドを切り出し、LC-MS/MS解析を行った。いくつかの分子が検出されたが、実際にベイシジンと共存し複合体を形成しているのか、検討を続けている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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