2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590171
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
易 勤 金沢大学, 医学系, 准教授 (70334753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 昌武 金沢大学, 医学系, 技術専門職員 (70467116)
尾崎 紀之 金沢大学, 医学系, 教授 (40244371)
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Keywords | 腸間膜脂肪蓄積 / 肥満 / pancreatic polypeptide / 高脂肪食 / 摂食因子 / Suncus murinus / 褐色脂肪 / 脂肪幹細胞 |
Research Abstract |
本年度は、高脂肪食の投与によるスンクスの内臓脂肪蓄積など生理学的変化についての実験を行い、子猫の餌を選定し、摂食・体重など安定なデータを収集しており、来年度中にさらに例数を増やして、データの解析に進めたい。 さらに、スンクスにおける肥満因子の分布局在の解析について、pancreatic polypeptide(PP)familyとそのreceptorsの消化管における免疫局在について調べた。その結果、それらの因子は集中的に直腸に分布しており、PPのreceptorであるY4の消化管における分布範囲は特に広く、他のreceptorsに比べ、分布の密度も高いことを明らかにした。これらの知見が、スンクスの抗肥満・抗内臓脂肪蓄積現象と関連がないか、来年度からの更なる解析が必要と考えられる。 来年度から、新たに展開する実験として、スンクスにおける脂肪前駆細胞の局在と分化能の解析を予定している。本年度中に行った予備実験の結果では、ほかの部位の脂肪組織と比べて、スンクスの腸間膜組織では脂肪前駆細胞の分布と分化能がほとんど欠如しているようなデータがでており、スンクスの抗内臓脂肪蓄積のメカニズムの解析につながることが予想され、検討を続ける計画である。
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