2010 Fiscal Year Annual Research Report
精巣の生殖細胞分化における細胞接着分子の作用機序の分子基盤
Project/Area Number |
22590172
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
若山 友彦 金沢大学, 医学系, 准教授 (70305100)
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Keywords | 精巣 / 精子形成 / 造精細胞 / セルトリ細胞 / 細胞接着分子 |
Research Abstract |
Yeast Two-Hbrid法(Y2H法)によるCadm1の細胞内領域と相互作用するアダプター蛋白質の探索 細胞接着分子Cadm1の細胞内領域には、C末端のPDZ結合モチーフ(Φ-X-Φ、Φは疎水性アミノ酸)と細胞膜直下のProtein 4.1結合モチーフ(R-X-K-X_<0-4>-G-X-Y-X_3-E)が同定されている。これらの部位以外にも他の蛋白質分子が相互作用する可能性がある。したがって、細胞内領域すべてを含むYeast Two-Hybrid用のBDベクターを作製した。このBDベクターは、相互作用が知られているProtein 4.1Bを挿入したADベクターと直接的な相互作用を確認した。また、非特異的な相互作用が見られないことも確認した。このBDベクターを用いて、マウス精巣のcDNAライブラリーを挿入したADベクター(杏林大学医学部、安西博士より供与)をスクリーニングした。その結果、105個の陽性クローンを得た。これらの陽性クローンをシークエンスすることにより、クローンの分子種を同定した。23個の陽性クローンはPDZ蛋白質のMpp6であり、7個の陽性クローンは、Bspryであった。Bspryは、PDZ蛋白質でもProtein4.1分子でもなく、Cadm1の細胞内領域における相互作用部位は不明である。また、Bspryの機能についてもほとんど分かっていないので、次年度以降にこれらの課題を明らかにする。また、陽性クローンにはCadm1分子も含まれていた。これは、Cadm1はcis-dimerを形成するので、その細胞内領域同士で結合するためと考えられた。
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Research Products
(2 results)