2012 Fiscal Year Annual Research Report
生殖系細胞・器官で発現するユニークな機能分子の発生形態学的研究
Project/Area Number |
22590175
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
吉永 一也 熊本大学, その他の研究科, 教授 (50136719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 堅太郎 和歌山県立医科大学, 付置研究所, 講師 (20404345)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞・組織 / 発生・分化 |
Research Abstract |
本研究は、生殖系細胞・器官の形成メカニズムを解明するために、糖鎖、チャネル分子、細胞間シグナル分子などに着目し、これらの生体内における発現・局在動態と機能について、発生学および分子形態学的視点から細胞組織~個体レベルで解析することを目的としている。平成24年度の研究成果を以下に示す。 1.精子の産生や機能的成熟には精巣や精巣上体の分化や形態形成が重要な役割を演じている。しかし、その分子メカニズムの全体像に関しては分かっていない。そこで、精細管上皮(精上皮)や精巣上体管上皮で発現する細胞骨格・サイトケラチンについて、その分布・局在様式を免疫組織化学的に調べた。その結果、サイトケラチンは精上皮のうち精子細胞に特徴的な構造と関連して局在することが判明した。また、精巣上体管上皮を構成する細胞種ごとで異なる発現パターンを示すことを見いだした。この結果から、サイトケラチンが精子形成細胞や精巣上体管上皮の分化や形態形成に関与している可能性が示唆された。 2.外生殖器は、アンドロゲンの作用により雌雄の形態の違いが顕著に見られるユニークな器官である。アンドロゲンは、外生殖器の雄化に必須な因子であるが、その下流因子は全くわかっていない。マイクロアレーにより同定された雌雄で発現が異なるいくつかの因子について、その発現様式を詳しく調べた。その結果、ある転写因子が外生殖器形成過程において雄でのみ強く発現し、雌では発現していないことを見いだした。この結果から、この転写因子が新規アンドロゲン下流因子として機能している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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