2012 Fiscal Year Annual Research Report
末梢神経移植後の運動ニューロンの変化と末梢部の再生効果との相応関係
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22590178
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
燕 軍 岩手医科大学, 医学部, 講師 (20316350)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 末梢神経移植 / α運動ニューロン / γ運動ニューロン / 副神経 / 肩甲上神経 |
Research Abstract |
末梢神経移植の結果を考える際に、主観的な評価だけではなく、α・γ運動ニューロン数、局在などのデータにより、客観てきな評価が得られる。それに、本研究の実施により臨床でよく利用されている神経移植治療法の問題点を明らかにし、各個ニューロンの軸索伸長の効果的な治療法を見い出せる基礎てきなデータを提供された。 副神経僧帽筋枝ー肩甲上神経吻合をラットで再現した結果、両神経の支配ニューロンは、前角の腹側と背外側にそれぞれ位置していることがわかった。それに、術後の運動ニューロンの総数が減って、α運動ニューロンの減少と比較して、γ運動ニューロに有意な減少が認められた。この結果からγ運動ニューロンは移植後の筋力回復に重要な役割を持つことを示唆された。再生された支配枝のニューロンは、コントロールグループの80%に対し、神経移植後の回復率は60%にとどまっている。しかも、筋電図で再生した神経枝に支配された棘上筋の筋力が、ニューロン数の回復率と一致し、60%であることを分かった。これは臨床の治療結果と一致している。これらの結果を英文国際雑誌で論文を発表した。 肩甲上神経の軸索は脊髄腹側から出るはずなのに、再生されたニューロンの軸索が副神経に合流し脊髄の背外側から出ることになった。この結果を考えると、脊髄内においてホメオボックス遺伝子が軸索伸長に影響しているのではないかと推測される。これを解明するために、成体ラットを両神経の吻合群と対照群のそれぞれニューロンの領域を確定し、抗-Islet-1と抗-Lhx-3抗体で免疫染色して、各ニューロングループの遺伝子特性を確認したが、満足できる結果はまだ得ていないが、追加実験を現在も実施している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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