2010 Fiscal Year Annual Research Report
プラコード前駆領域と感覚器プラコードの細胞系譜と頭部形成における機能解析
Project/Area Number |
22590179
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 滋 自治医科大学, 医学部, 講師 (70306108)
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Keywords | 器官形成 / 感覚器官 / プラコード / 転写制御 / 解剖学 / 発生生物学 / ニワトリ胚 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
本研究はプラコード前駆領域(PPR)と感覚器プラコードというユニークで重要な細胞集団の細胞系譜と移動、分化、頭部形成における機能の理解を目的とする。目的達成に向け、PPRとプラコードからの感覚器形成に必須なSix1ホメオボックス遺伝子のエンハンサーを利用した種々の解析を行う。本年度の実績は以下の通りである。1) mSix1-8エンハンサーの制御下で神経節プラコード特異的にCreリコンビナーゼを発現するマウス系統は確立できた。LacZ(ROSA26-LacZ)およびDTA(ROSA26-DTA)発現系統との交配により、細胞系譜と細胞傷害実験を進めている。2) 一方、Six1-21エンハンサーを利用したCre発現系統は約半数の個体で非特異的な発現パターンが観察された。現在戻し交配第4~第5世代であり、ゲノムの複数の部位に組み込まれたトランスジーンが分離していない可能性も考えられるため、戻し交配を継続し、耳・鼻プラコード特異的にCreを発現するラインの確立を目指している。3) mSix1-14(PPRエンハンサー)とmSix1-11(頭部中胚葉エンハンサー)の制御下でCreを発現するマウス、また、mSix1-14エンハンサーを欠失したマウスの作製に向け、準備を進めている。4) ニワトリ胚を用いたPPRとプラコード細胞の移動や分化についての解析を行うために、ニワトリ胚からPPRを単離する技術を習得した。
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Research Products
(6 results)