2012 Fiscal Year Annual Research Report
純化した下垂体前葉細胞を用いた細胞―細胞間、細胞―細胞外基質間情報伝達機構の研究
Project/Area Number |
22590192
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
屋代 隆 自治医科大学, 医学部, 教授 (80119859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 元史 自治医科大学, 医学部, 教授 (60332988)
藤原 研 自治医科大学, 医学部, 講師 (00382945)
堀口 幸太郎 自治医科大学, 医学部, 助教 (10409477)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 下垂体 / 純化 / 情報伝達 |
Research Abstract |
下垂体前葉細胞の一つである濾胞星状細胞(FS細胞)が、基底膜成分であるラミニンとのマトリクラインとよばれる相互作用にMMP9が関与していることを明らかにしたが、さらにラミニンコートを用いた培養でFS細胞同士が突起を伸ばし集団を形成する現象に着目、その機構を明らかにすることを試みた。誘導因子ケモカインCXCL12とその受容体CXCR4がFS細胞に発現し機能していることが明らかになった。このように、FS細胞から分泌されるCXCL12を受容した他のFS細胞が、MMP9によって基底膜成分を分解しながら目的細胞に向かって突起を伸ばして移動しFS細胞集団を形成するという分子レベルでの説明が可能となった。さらに、ECMの一つであるプロテオグリカン、特にsmall leucine-rich型(SLRP)が濾胞星状細胞と周皮細胞から分泌されていること、細胞膜型プロテオグリカンSyndecan 2がACTH産生細胞から、Syndecan 4がFS細胞から分泌されていることを明らかにし発表した。ラミニンやコラーゲンがSLRPであるfibromudulinの産生を制御することまで明らかにすることも成功した。一方、下垂体前葉細胞から、GH細胞とその他のホルモン産生細胞をほぼ完全に選別する方法を確立することに成功している。得られたGH細胞とその他の細胞間でのcDNAアレイを行い、細胞接着因子に着目してGH細胞に高く発現している転写産物を抽出した。その結果、これまでに下垂体での報告がない接着因子やBrevican等の膜型のプロテオグリカンが見出された。これらの因子に関してreal-time PCRやin situ hybridizationでGH細胞での存在確認を継続して行っている。このアレイ解析によって、GH細胞で優位に発現の多い分泌因子を見つけることができている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)