2010 Fiscal Year Annual Research Report
超多色・超高感度組織蛍光イメージング法によるT細胞分化過程の組織学的解析
Project/Area Number |
22590194
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
鶴井 博理 順天堂大学, 医学部, 助教 (40217386)
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Keywords | T細胞分化 / 画像分光 / 半導体色素 / 分化特異的転写因子 / 蛍光イメージング |
Research Abstract |
免疫応答においては、多種の細胞が複雑な相互作用を介してシステムとしての応答を行う。この機序を解明するために、超多色・超高感度の組織解析法が必須である。半島対色素は超高感度のラベル化法として最有力候補であり、この適用の基礎的研究を行った。ラベルとしてのS/N比向上のためには適切なconjugation法の確立、具体的にはクラスター形成を伴わないconjugation法の確立、が本質的であり、今年度はconjugation法の評価法として(1)ゲル濾過法による分析、(2)蛍光相関分光法による分析、(3)超高感度高時間分解能画像分光による分析、を確立ないし試行した。(1)、(2)は比較的軽便であり、解析に厳密性を欠くがかなりの情報をもたらす。(3)はやや特殊な装置を必要とするが、最も高い精度・信頼性のある定量的情報をもたらす。現時点で得られたconjugation法はまだかなりのクラスター形成を伴い、サイトカイン・ケモカインのイメージングを行える水準にはない。しかし、T細胞分化特異的転写因子である、T-bet, FoxP3, GATA-3, ROR-γtをイメージングするには十分であり、4種同時イメージングが可能である。今後Conjugationにおける化学反応、反応過程制御、精製法、評価法に関する検討を進めると同時に、EAEにおけるT細胞各サブセットの関与の組織学的検討を進める予定である。
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Research Products
(2 results)