2012 Fiscal Year Annual Research Report
空腹シグナルと行動および視交叉上核サーカディアンリズム制限給餌同調との関連性
Project/Area Number |
22590222
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
安倍 博 福井大学, 医学部, 教授 (80201896)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | サーカディアンリズム / 制限摂食 / グレリン / 行動 / リズム同調 / 体内時計 / 視交叉上核 / CSマウス |
Research Abstract |
近交系マウスのCSマウスは、他系統とは異なり、摂食を毎日一定時刻に制限する制限摂食条件(RF)により、体内時計がリセットされサーカディアンリズムがRFに同調する。本研究では、空腹関連ホルモンであるグレリンに注目し、CSマウスの行動リズムとグレリンとの関連性を、C57BL/6J系と比較検討した。H24年度ではRF下の血中グレリン濃度の変化をさらに個体数を増やして検討した。 1. CSおよびC57BL/6JマウスのRF条件における血中グレリンリズム 2時間交代の明暗サイクル(LD)下で、自由摂食(ad lib)条件での行動リズムを計測したのち、恒常暗条件(DD)に移行し、給餌量を制限して定時(18:00)に与える周期的カロリー制限摂食を行った。その結果、CSでは行動リズムがRFに同調し、C57BL/6Jでは同調しなかった。CSでは、行動リズムが同調しているときに、6:00から4時間ごとに眼下静脈叢から採血し、血中グレリン濃度をELISA法により検出した。その結果、給餌直前(18:00)に最大となるリズムが得られた。一方、C57BL/6Jでは、行動リズムが同調しないため、DDのRFでCSと同じ時刻に採決し血中グレリン濃度を測定した。その結果、給餌直前に高くなったが、リズムパターンは見られなかった。 2. C57BL/6Jマウスのad lib条件における血中グレリンリズム ad libでの行動リズムがLDに同調していることを確かめたのち、6:00から4時間ごとに採血し、血中グレリン濃度を測定した。その結果、C57BL/6Jマウスではグレリン濃度に明確なリズムは得られなかった。 3. 以上の結果から、グレリンは、CSマウスの体内時計のRF同調に固有な因子ではない可能性が考えられる。グレリンは、CSおよびC57BL/6Jともに、RFによる給餌予知活動と関連があることが考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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