2012 Fiscal Year Annual Research Report
思春期発動の性機能神経制御と摂食、ストレス神経制御の三次元機能形態相関の解析
Project/Area Number |
22590230
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
小澤 一史 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60169290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 典生 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00285248)
楊 春英 日本医科大学, 医学部, 助教 (70303435)
託見 健 日本医科大学, 医学部, 助教 (40553269)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Kisspeptin / TIDA neuron / 星状膠細胞 / ストレス応答 / 生殖機能調節 / CRH / glucocorticoid receptor |
Research Abstract |
視床下部弓状核におけるkisspeptin neuronsはNeurokinin B (NKB)とdynorphinを共発現しており、これらのneurons(KNDy neurons と称される)が同じく視床下背側弓状核領域のtuberoinfundibular domamine (TIDA) neurons に軸索投射していることを明らかにした。このTIDA neuronsは正中隆起に投射し、下垂体からのプロラクチン分泌を抑制していることが知られている、一方、高プロラクチン血症の際に、GnRH neuronsの分泌活性が抑制されることも知られており、このkisspeptin neurons-TIDA neurons-prolactinーGnRHの繋がりによる生殖機能調節の新たな仕組みの可能性が見出された。 視床下部正中隆起周辺ではGnRH neuronsの軸索が下垂体門脈に向かって投射しており、その周囲には星状膠細胞の突起が延びているが、思春期発現前と発現後では、これらの星状膠細胞の大きさや突起の長さなのに違いがあり、またそれらの状況に性差が存在する可能性が見出され、星状膠細胞が思春期前後に活発に変動し、GnRH neuronsの活性や分泌に関わる可能性を見出した。 視床下部のKisspeptin neuronsは、これまでにエネルギー代謝調節や概日周期に関するシグナルが直接入力する可能性が報告されてきたが、ストレス応答に関わるシグナルに関しては不明であった。我々は、kisspeptin neuronsにストレス反応因子であるCRH neuronsの軸索が投射し、またCRH receptorも発現し、さらには副腎皮質ホルモンであるグルココルチコイドの受容体を発現していることを見出し、kisspeptin neuronsが様々な情報の統合を行っている可能性を見出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)