2012 Fiscal Year Annual Research Report
肝脂質蓄積に関与する新たなシグナル因子の機能解析ー脂肪肝原因因子としての評価ー
Project/Area Number |
22590253
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
松末 公彦 福岡大学, 薬学部, 准教授 (10389364)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 核内受容体 / 脂肪肝 / 脂肪細胞 |
Research Abstract |
Hepatic PPARγ-Dependent gene 1 and 2 (HPD1 及びHPD2) 遺伝子は、正常の肝臓においては低発現であるが、ob/obマウスの脂肪肝には高発現している機能未知遺伝子である。さらに、本遺伝子はPPARγのノックアウトマウスにおいて、その発現が低下するため、PPARγ によって制御されていることが推測される。本年度は、HPD1遺伝子産物の機能解明の一助として、本遺伝子産物の細胞内局在性を明らかにした。 1)3T3-L1脂肪細胞におけるHPD1遺伝子産物の免疫染色 まず、HPD1タンパクのアミノ酸配列に基づきペプチド抗体を作製した。作製した抗体は、HPD1タンパクを特異的に認識した。我々は、すでにHPD1タンパクが3T3-L1脂肪細胞に高発現していることを明らかにしている。そこでHPD1抗体を用いた蛍光免疫染色により、3T3-L1細胞におけるHPD1タンパクの局在を確かめた。この結果、HPD1タンパクの蛍光シグナルは、小胞体あるいは細胞骨格と思われるオルガネラに認められたが、本方法では明確な局在オルガネラを判別することは困難であった。しかし、少なくともその局在は細胞膜、核、ミトコンドリア、細胞質ではない。 2) 3T3-L1脂肪細胞の分画タンパクのウエスタンブロット 蛍光免疫染色では、明確なHPD1タンパクの細胞局在を明らかにできなかった。そこで3T3-L1脂肪細胞を遠心分離により各オルガネラに分画し、これらの分画に対してHPD1抗体によるウエスタンブロットを行った。この結果、HPD1タンパクはミクロソーム画分に局在していることが明らかになった。 以上の結果より、HPD1遺伝子産物はミクロソーム画分に分画されることが明らかになった。今後、HPD1タンパクがミクロソーム画分に含まれるどのオルガネラに局在するか更に詳細に検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)