2012 Fiscal Year Annual Research Report
生体防御因子であるスカベンジャー受容体CL-P1の生体における役割解明
Project/Area Number |
22590259
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
大谷 克城 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (90396367)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 発生・分化 / コレクチン / スカベンジャー受容体 / 血管内皮細胞 / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / 胎生致死 / 自然免疫 |
Research Abstract |
コレクチンは生体防御因子として見いだされ、生理的な役割やその機序について研究が進められてきました。しかし、これまでの研究でクローニングに成功したCL-P1は他のコレクチンが分泌蛋白質であるのとは異なり膜型蛋白質として主に血管内皮細胞に発現することから、他のコレクチンとは異なる機能を有していることを予想しその機能解明に取り組んできた。 CL-P1ノックアウトマウスの作製を試みたが、胎生致死であることから、発生において重要な役割を担うことを示唆し、先ずは、胎生致死時期の検討を行った。着床前のどの段階で致死に至るのか、ヘテロマウスの体外受精により、経時的に胚を個別にサンプリングし、CL-P1の発現を定量PCRにより確認を行い、さらに受精卵にsiRNAをマイクロインジェクションし、発生過程を観察したが、時期決定には至らなかった。 また、CL-P1遺伝子欠損による胎生致死の証明をCL-P1ヘテロマウスとCL-P1トランスジェニックマウスとの交配により試みた。前年度から継続して繰り越した課題であり、CL-P1トランスジェニックマウスの作成を進め、個体を得ることができたので、CL-P1ヘテロマウスとの交配を行ったが、CL-P1遺伝子欠損マウスの個体の出生確認はできなかった。複数のCL-P1トランスジェニックマウスのクローンについて検討したが、いずれのクローンも本来のプロモーターによる発現とは異なる遺伝子発現を示したことから表現型回復には至らなかったと結論付け、他のクローンによる検討を試みたが証明には至らなかった。 CL-P1の発現様式解析のため、マウスCL-P1遺伝子のプロモーターによってGFPを発現するトランスジェニックマウスを作成し、発生段階を含め発現解析に用いた。 上記取り組みにより、CL-P1の新たな機能の解明には至らなかったが、現在も継続して研究を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)