2010 Fiscal Year Annual Research Report
内耳機能(聴・平衡覚)とその障害における低分子G蛋白質および活性酸素種の役割
Project/Area Number |
22590271
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
上山 健彦 神戸大学, 自然科学系先端融合研究環バイオシグナル研究センター, 准教授 (80346254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 博史 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (00515223)
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Keywords | 内耳 / 聴覚 / 平衡覚 / 活性酸素種 |
Research Abstract |
【研究の目的】 本研究では、最近注目されている聴覚・平衡覚の感受-シグナル伝達機構に注目して、 (1)内耳で特異的に機能するプロモーターマウスを確立すること、 (2)上記のプロモーターマウスを標的分子のconditionalノックアウトマウスと交配させ、聴覚・平衡覚の感受-シグナル伝達機構における機能を解明することを目的としている。実験手技としては、聴覚に関してはauditory brainstem response (ABR)を、平衡覚はvestibular evoked potential (VsEP)をスクリーニング法として用い、さらに内耳器官培養、免疫染色、電子顕微鏡、電気生理学的手法を用いる予定である。 【研究の成果】 本年度は、 1)内耳有毛細胞特異的にCre recombinase (Cre)を発現するプロモーターマウスの確立 2)内耳有毛細胞で特異的に標的分子をノックアウトするマウスの作製を完了し、 3)内耳有毛細胞で特異的に標的分子を欠損するマウスの解析を開始した。 作製したノックアウトマウスのうち1種に、高度の難聴(90dB以上)が存在することがABRを用いた解析で判明した。現在、難聴の原因を、内耳器官培養、免疫染色、電子顕微鏡、電気生理学的手法を用いて解明中である。
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