2011 Fiscal Year Annual Research Report
内耳機能(聴・平衡覚)とその障害における低分子G蛋白質および活性酸素種の役割
Project/Area Number |
22590271
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
上山 健彦 神戸大学, 自然科学系先端融合研究環・バイオシグナル研究センター, 准教授 (80346254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 博史 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (00515223)
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Keywords | 内耳 / 聴覚 / 平衡覚 / 活性酸素種 |
Research Abstract |
【研究目的】 本研究では、最近注目されている聴覚・平衡覚の感受-シグナル伝達機構に注目して、 (1)内耳で特異的に機能するプロモーターマウスを確立すること、 (2)マウスを用いて、活性酸素が難聴に関与することを証明する (3)上記のプロモーターマウスを標的分子の遺伝子操作マウスと交配させ、聴覚・平衡覚の感受-シグナル伝達機構における機能を解明することを目的としている。 実験手技としては、聴覚に関してはauditory brainstem response(ABR)を、平衡覚はvestibular evoked potential(VsEP)をスクリーニング法として用い、さらに内耳器官培養、免疫染色、電子顕微鏡、電気生理学的手法を用いる予定である。 【研究成果】 (1)内耳で特異的に機能するプロモーターマウスを確立した。 (2)TGマウスを用いて、活性酸素が難聴に関与することを証明した。 (3)表現型マウスの作製に成功した。現在、その表現型の原因を、初代培養、免疫染色、電子顕微鏡、KD細胞モデルを用いて解明中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ノックアウトマウスを解析中であるが、表現型を得ており、その機序を解明の段階に進んでいるので。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のごとく、現在、解析を進めており、予定どおり目的を遂行できると考えている。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Direct binding of RalA to ηPKC and its crucial role in morphological change during keratinocyte differentiation2011
Author(s)
Shirai Y, Morioka S, Sakuma M, Yoshino Kl, Otsuji C, Sakai N, Kashiwagi K, Chida K, Shirakawa R, Horiuchi H, Nishigori C, Ueyama T, Saito N
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Journal Title
Mol.Biol.Cell
Volume: 22
Pages: 1340-1352
Peer Reviewed
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