2012 Fiscal Year Annual Research Report
エンハンセオソーム解析を通じたライディッヒ細胞の分化・機能発現機構の解明
Project/Area Number |
22590273
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
馬場 崇 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40435524)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | エンハンサー / 転写制御 / ステロイドホルモン / ライディッヒ細胞 / Ad4BP/SF-1 |
Research Abstract |
・ChIP-sequenceによるAd4BP/SF-1の標的遺伝子の同定 精巣からパーコール密度勾配遠心法で調製したライディッヒ細胞を用い、ChIP-seqによりAd4BP/SF-1の標的遺伝子の網羅的な同定を行った。その結果、Ad4BP/SF-1遺伝子が標的遺伝子のひとつとして同定され、Ad4BP/SF-1によるオートレギュレーションが示された。さらに興味深いことに、解糖系、コレステロール合成等のエネルギー代謝に関連する一連の遺伝子群をAd4BP/SF-1の標的遺伝子として同定した。組織特異的な発現を示す転写因子であるAd4BP/SF-1が、ハウスキーピングなエネルギー代謝遺伝子を制御しているという事実は、組織特異的なエネルギー代謝制御の分子機構を示唆するものであった。 ・Ad4BP/SF-1によるエネルギー代謝制御を通じた細胞増殖制御 これまでの研究からAd4BP/SF-1は細胞増殖を亢進させることが知られているが、その分子機構は不明である。Ad4BP/SF-1が細胞内のエネルギー代謝の活性化を通じて細胞増殖の亢進に働くという仮説を、著しい細胞増殖能を示す副腎皮質腫瘍由来の細胞株で検証した。その結果、①Ad4BP/SF-1のノックダウンにより、細胞増殖が顕著に低下すること、②また、グルコース代謝能が著しく低下すること、③グルコース代謝阻害剤は細胞増殖を低下させるが、Ad4BP/SF-1ノックダウンにより低下した細胞増殖は、グルコース代謝阻害剤の影響を受けないことが示された。以上の結果から、Ad4BP/SF-1はグルコース代謝制御を通じて、細胞増殖の調節を行っていることが示された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
[Journal Article] Contribution of Leydig and Sertoli cells to testosterone production in mouse fetal testes2013
Author(s)
Shima Y, Miyabayashi K, Haraguchi S, Arakawa T, Otake H, Baba T, Matsuzaki S, Shishido Y, Akiyama H, Tachibana T, Tsutsui K, Morohashi K.
-
Journal Title
Mol. Endocrinol.
Volume: 27
Pages: 63-73
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-