2011 Fiscal Year Annual Research Report
DNA複製に関与するヒストンアセチラーゼHbo1の機能解析
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22590276
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
飯塚 眞由 帝京大学, 医学部, 准教授 (20232118)
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Keywords | ヒストン / アセチル化 / エストロゲン受容体 |
Research Abstract |
ヒストンアセチルトランスフェラーゼHbo1 乳がんの増殖に深くかかわるエストロゲン受容体のタンパク質の安定性を負に制御することを見出した。このER alpha タンパク質不安定化の活性がHbo1 の酵素活性と関連がある実験結果があることから、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ Hbo1 がエストロゲン受容体alpha (ER alpha) の試験管内をアセチル化されるか否かを検討した。Hbo1 を大腸菌で発現させた組み換えタンパク質、ヒストンアセチルトランスフェラーゼ酵素活性のない Hbo1 の 485 番目のアミノ酸のグリシンがアラニンに変異した変異体 Hbo1 (G485A) 組み換えタンパク質を酵素とし、ER alpha 組み換えタンパク質を基質として、14Cで標識したアセチル CoA と37℃で1時間インキュベート後、電気泳動し、ゲルをフルオログラフィーにかけた。正常 Hbo1 タンパク質と反応させたレーンでは、Hbo1 の自己アセチル化のシグナルとともに、ER alphaタンパク質もアセチル化のシグナルが見出された。一方、酵素活性のないHbo1 (G485A) タンパク質を酵素として用いたレーンでは、ER alphaタンパク質のアセチル化のシグナルはまったく認められなかった。このことから、試験管内で Hbo1 は ER alphaタンパク質をアセチル化することが示された。この結果は、Hbo1 がER alpha をアセチル化することによって制御する可能性を示している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画の遂行に資するエストロゲン受容体のアセチル化の結果が得られた、と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度が最終年度のため、記入しない。
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