2010 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子GATA3によるエピジェネティック制御の分子機構
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22590279
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
宮武 昌一郎 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (30239420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 和久 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (00280785)
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Keywords | GATA3 / RCOR1 / エピジェネティックス / 細胞分化 / 転写因子 |
Research Abstract |
転写因子GATA3は、種々の細胞分化過程で必須のタンパク質である。アレルギー疾患に関与するTh2サブセットの分化に重要であるだけでなく、T細胞分化の種々の過程に関与する。GATA3が制御するTh2サイトカイン遺伝子群、IL-4,5,13は、アレルギー疾患や寄生虫感染に関与する多くの細胞群でも産生され、その発現制御機構は、アレルギー疾患の発症機序を解明するためにも重要である。 Th2サイトカイン遺伝子群のGATA3によるエピジェネティック制御を明らかにするため、GATA3遺伝子にFLAGタグを挿入したマウスを作成した。GATA3遺伝子にGFPを融合タンパク質の形で導入したマウスでは、GATA3が非常に不安定になり、T細胞分化の異常が認められることが報告されているが、FLAGタグの場合には正常に分化し、誘導されたGATA3タンパク質は、入手可能な抗GATA3抗体に比し、FLAGタグに対する抗体により、はるかに高い感度で検出された。このマウスを用いて、GATA3結合タンパク質群の解析を進めている。 GATA3結合分子の候補として同定した、コリプレッサーRCOR1の欠失マウスは、着床直後に致死となった。T細胞で欠失させた場合、Th1/Th2両サブセットでのサイトカイン産生の減少が見られ、RCOR1の転写抑制活性とは合致しない結果となった。この分子機序の解明を進めている。T細胞ではRCOR1のパラログであるRCOR3も発現しており、shRNAを導入することにより、機能重複の有無を解析している。 GATA3結合分子の候補としてZNF131を同定した。この遺伝子の欠失マウスを作製したところ、胸腺におけるT細胞分化において、非常に重要な役割を担っている事が明らかになった。この分子機序の解明をおこなっている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] The enhancer HS2 critically regulates GATA-3-mediated Il4 transcription in T(H)2 cells.2011
Author(s)
Tanaka, S., Motomura, Y., Suzuki, Y., Yagi, R., Inoue, H., Miyatake, S., Kubo M.
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Journal Title
Nature Immunology
Volume: 12
Pages: 77-85
Peer Reviewed
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[Journal Article] Selective down-regulation of Th2 cytokines by C-terminal binding protein 2 in human T cells.2010
Author(s)
Kitamura, F., Kitamura, N., Mori, A., Tatsumi, H., Nemoto, S., Miyoshi, H., Miyatake, S., Hiroi, T., Kaminuma, O.
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Journal Title
International Archives of Allergy and Immunology
Volume: 152
Pages: 18-21
Peer Reviewed
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[Presentation] Il4 Intronic enhancer HS2 is critical element regulating the GATA-3 mediated type 2 helper T cell development.2010
Author(s)
Kubo, M., Motomura, Y., Tanaka S., Suzuki, Y., Inoue, H., Miyatake, S.
Organizer
14^<th> International Congress of Immunology
Place of Presentation
Kobe Portopia Hotel/Kobe International Exhibition Hall, Kobe, Japan
Year and Date
20100822-20100827
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