2012 Fiscal Year Annual Research Report
軟骨内骨化過程におけるメカノセンサーTRPV4チャネルの役割に関する研究
Project/Area Number |
22590291
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
水野 敦子 自治医科大学, 医学部, 助教 (30364532)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 均 昭和大学, 歯学部, 准教授 (90212571)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 分子病態 / 軟骨 |
Research Abstract |
TRPV4チャネルはメカニカルストレス応答が知られている骨組織において圧感知受容体の重要分子であることが示唆されている。 研究代表者らは、特に軟骨細胞増殖・分化とTRPV4との関連に注目し、TRPV4ノックアウトマウスの表現型解析を行い、骨格異常に関する解析結果の一部を報告した。 TRPV4チャネル下流では軟骨細胞分化主要制御因子Sox9の機能が示唆されているが詳細は不明である。我々はTRPV4ノックアウトマウスを用い、TRPV4およびSox9その他軟骨細胞関連因子の遺伝子発現解析を行った。 一方、TRPV4との相互作用の可能性があるMtap7d1(本課題での旧表記、Map7R)は軟骨細胞で高発現している。Mtap7d1の遺伝子解析により、その推定アミノ酸配列は既に報告があるMAP7と全体で約40%相同であり、特にMAP7N末端側のチューブリン結合部位およびC末端側にある種間で保存性の高い特徴的な領域(結合分子不明)で特に高い相同性が認められ機能的にも類似性が示唆された。これらの結果から、Mtap7d1はチューブリン結合タンパク質MAPファミリーの新規分子と推察された。 さらに研究代表者らのMtap7d1ノックアウトマウス(RIKENBRCへ22年度に寄託済み)では、欠損ホモ個体全例が周産期致死で、軟骨細胞分化異常による軟骨低形成が確認されたことから、Mtap7d1は生命維持に関わる必須分子であり、軟骨細胞の増殖分化に関わる新たな重要分子であることが示唆された。 当該課題については、現在、研究代表者の病気により追加解析と投稿を中断している。研究代表者の病状の回復を待って再投稿を目指す予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|