2012 Fiscal Year Annual Research Report
HPV亜型別の感染細胞内組み込み様式に基づく、病理学的な予後推測マーカーの検討
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22590306
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐野 孝昭 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90292581)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 子宮頸癌 / HPV / 腺癌 / 胃型形質 |
Research Abstract |
今年度は子宮頸部腺癌とHPVとの関係、予後推測に関するマーカーの検討を行った。最近の研究では、子宮頸部腺癌の一部に特徴的な形態像と胃型の粘液形質を有する胃型腺癌の概念が提唱されている。胃型腺癌はHPV陰性例が多く予後不良と報告されているが、その詳細について結論は出ていない。また胃型腺癌は、時に臨床病理学的に診断困難な、いわゆる”悪性腺腫”との関係や、胃型腺癌の前癌病変と推測されている分葉状頸管腺過形成(lobular endocervical glandular hyperplasia)との鑑別診断も問題となっている。今回、子宮頸部腺癌での胃型形質の発現率、胃型形質とHPVの関連性について検討した。子宮頸部腺癌72例から胃型腺癌の組織学的診断基準(豊富で淡明な細胞質と明瞭な細胞境界)を満たし、かつHIK1083陽性を条件として胃型腺癌を抽出し、さらにHPV感染状態、消化管への分化傾向および悪性度を調べるためHPV型判定検査およびp16、MUC6、TFF1、CDX2、PDX1、p53、HER2、ki-67の免疫組織化学的検討を行った。胃型腺癌は10/72例(14%)で、非胃型腺癌と比べ有意に進行例が多かった。HPV陽性率は非胃型腺癌63%に対し胃型腺癌0%であった。胃型、非胃型間でMUC6、TFF1、CDX2の陽性率に有意差はなく、HPV陽性、陰性間でMUC6、TFF1、CDX2、PDX1の陽性率に有意差は認められなかった。胃型腺癌はすべてHPV陰性であったが、胃型形質自体は胃型腺癌に特異的ではなく、HPV感染の有無に関わらず子宮頸部腺癌にしばしば認められることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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