2012 Fiscal Year Annual Research Report
分子標的療法の導入を視野にいれた胃癌におけるHER2異常の包括的検討
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22590310
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大井 章史 金沢大学, 医学系, 教授 (50160411)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 胃癌 / HER2 / 分子標的療法 |
Research Abstract |
475 例の胃癌症例について、免疫組織抗体法によってERBB2蛋白過剰発現のスクリーニングを行いfluorescence in situ 法(FISH)で, ERBB2遺伝子増幅の確認できたものは50 例であった。10 %以上のERBB2陰性癌細胞がある症例は32 であり、このうち22 例で 近接したフォルマリン固定パラフィン包埋切片から、ERBB2陽性部位と陰性部位からDNAを抽出できた。このDNAを用いて、市販のキット(MRC-Holland)を使ってmultiple ligation-dependent probe amplification (MLPA) を行った。MLPAは全50 例で成功した。ピーク値>2.0をMLPA「増幅」、1.3-2.0をMLPA「増加」とすると、40例のERBB2陽性腫瘍のうち31例が「増幅」、13 例が「増加」、正常が6例であった。ERBB2陰性部位ではすべて正常であった。ERBB2陽性細胞が30%以上をしめる進行胃癌は16例ありいずれもMLPAで増幅」判定された。正常とされた6例はいずれも微小な早期癌であった。 MYCの「増幅」と「増加」は、それぞれ5例と11 例にみられ、FISH ではこのうち8例にMYC遺伝子とERBB2遺伝子の増幅が確認できた。EGFRとERBB2の同時増幅は7例、FGFR2とERBB2の同時増幅が1例、FGFR2, MET, ERBB2の同時増幅が1 例みつかった。ERBB2とこれらの受容体型チロシンキナーゼをコードする遺伝子の増幅は同一腫瘍にあっても、同一細胞に葉みとめられなかった。 以上の結果はMLPAがERBB2遺伝子増幅を検出するのに適した検査であり、同時に得られる、遺伝子増幅の情報は。分子標的療法の選択に有用な情報を与えてくれると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)