2012 Fiscal Year Annual Research Report
ホルモン不応性前立腺癌の分子標的治療に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22590320
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
唐 小燕 日本大学, 医学部, 助教 (20326036)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / ホルモン治療 / ソマトスタチン |
Research Abstract |
本研究は、前立腺癌治療標的分子の探索、とくにホルモン非感受性前立腺癌細胞に対する新しい治療戦略の可能性を探索することを目的とした。本年度は、ヒト前立腺癌検体および前立腺癌培養細胞が男性ホルモン非存在環境下において、SSTRs が誘導されるかどうかを追加検討した。方法:1)男性ホルモン感受性前立腺癌培養細胞 LNcapを男性ホルモン除外培地にて、前年度に続いて培養し(Charcoal 濾過serum)、DNAメチル化阻害剤(5’-aza)、脱アセチル化抑制剤(TSA) による前立腺癌細胞SSTRの発現を誘導行い、real-time RT-PCRにてSSTRs mRNAの定量を行った; 2)さらに、CellTiter96 Assayによる細胞の増殖能を測定した; 3)新たにホルモン療法後前立腺摘出術を受けた前立腺癌症例40例を選出し、それらの症例のホルマリン固定パラフィン包埋切片に対してSSTR1,2,4の免疫組織化学を行った。結果:1)男性ホルモン除外培地にて培養したLNcap細胞SSTR1-5mRNAはいずれも増加し、その増加はSSTR1,2,4mRNAにおいて、通常血清培地で培養したLNcap細胞よりも著しかった; 2)CellTiter96 Assayによる細胞の増殖能は通常培地で培養したLNcap細胞より低下していた; 3)ホルモン療法後前立腺摘出術を受けた前立腺癌症例において、SSTR1,2,4の免疫組織化学はそれぞれ、55%, 25%, 25%の陽性例が認められた。特に、SSTR2では、ホルモン療法非施行例(13%)に比べて、明らかに増加した。考察:本研究の結果は、ホルモン治療後、残存する男性ホルモン不応性前立腺癌に対して、SSTRsを標的としたソマトスタチンアナログ製剤による分子標的治療法の可能性を示唆した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)