2012 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍の発生と発育・進展過程に関わるマイクロRNAの意義―病理組織切片による解析
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22590339
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
稲田 健一 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (70246081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水谷 泰嘉 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (10546229)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | miRNA199a / in situ hybridization / LNAプローブ / Brm / 免疫組織化学 / 胃癌 / C型肝硬変 / C型肝細胞癌 |
Research Abstract |
1.新しくmiR199a-5p LNA/DNA probe (Exiqon社)を作製し,1998~2005年に当大学病院で外科的切除された胃癌45症例の10%ホルマリン固定病理組織切片を用いて199a-5pの発現を検討した.同時にBrm発現に関し免疫組織化学的に検討した.判定は陽性細胞の割合により,miRNA199aは-(陰性),+(<30%),++(30%~60%),+++(60%≦),Brmは1(陰性),2(<10%),3(10%~50%),3(50%~90%),5(90%≦)に分けた. 2.Brm発現強度5では,199a発現-(3/8,38%),+(1/8,12%),++(0/8,0%),+++(4/8,20%),同4では,-(2/9,22%),+(2/9,22%),++(4/9,45%),+++(1/9,11%)であり,miRNA199-5pとBrm発現との相関性は認められなかった.組織型との関連性では,印環細胞癌および粘液癌で陰性傾向を示した(各n=4). 3.C型肝炎由来肝細胞癌では,HCVゲノムの発現制御にmiRNA199aが関与するとの報告がある.そこで2012年に当大学病院で外科的切除された11症例を対象に,10%ホルマリン固定病理組織切片を用いて199a-5pに関し発現検討し,肝硬変部と癌部を比較した. 4.肝硬変部は5/11(45%),癌部は6/11(55%)で陽性となり差は認めなかった. 5.今回の検討で新たなプローブの有効性が確認された.以前報告した食道癌におけるBrmとmiRNA199aの逆相関は胃癌では見出されなかった.C型肝炎由来肝硬変と肝癌におけるmiRNA199a発現の意義は今回の検討からは不明であった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)