2012 Fiscal Year Annual Research Report
血管平滑筋細胞の動脈硬化性形質転換におけるトリグリセリド代謝の意義
Project/Area Number |
22590349
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
松本 裕文 琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (90532408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 誠也 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60268844)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞 / 血管平滑筋細胞 / トリグリセリド / 脂肪酸代謝 / ATGL |
Research Abstract |
正常ヒト大動脈血管平滑筋培養細胞(HASMC)において、細胞内TG代謝に伴うATGLタンパクと細胞内脂肪滴の局在を免疫蛍光染色にて確認した。平常時では、ATGLは細胞質内にびまん性顆粒状に分布しており、細胞内脂肪滴形成時には、この脂肪滴に一致して局在するATGLがある程度確認された。 増殖型HASMCのTG代謝が炎症型形質に与える影響をウエスタンブロットにて検討した結果、オレイン酸負荷後24時間でVCAM-1およびMCP-1の発現量が増大した。また、P-NFκB p65(Ser468)、Acetyl-NFκB p65(Lys310)はそれぞれオレイン酸負荷後18時間後、12時間後に発現量が軽度に増大した。 さらに、ATGL発現レベル介入による炎症性形質転換への影響を解明するために、テトラサイクリン発現誘導システムを組み合わせたアデノウイルスベクターを作製した。このベクターを200MOIの条件下でHASMCにトランスフェクションさせ、発現誘導群(テトラサイクリン500 ng/ml)と非誘導群とを比較した結果、前者は後者に比してmRNAで約20倍、タンパク量で約5-10倍ATGL発現が増大した。また、この系にオレイン酸500μM添加して36時間培養した結果、発現誘導群は非誘導群に比してmRNAレベルでVCAM-1、MCP-1の発現が約15-20%減少し、CPT1Bの発現が約30%増大した。現在、過剰発現させたATGLの機能を評価するために細胞内TG量の評価、リパーゼ活性の検出を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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