2011 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄造血幹細胞増殖制御システムを用いた骨髄キメリズム導入とヒト疾患モデル治療
Project/Area Number |
22590355
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
竹内 康雄 北里大学, 医学部, 講師 (60286359)
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Keywords | プラム色素マーカー遺伝子 / 遺伝子導入ウイルス / 造血幹細胞 / 遺伝子治療モデル / Lnk遺伝子 |
Research Abstract |
Lnkドミナントネガティブ変異体(DN-Lnk)遺伝子導入のためのウイルス作成と幹細胞への遺伝子導入 DN-Lnk遺伝子を、発現マーカーとしてのPlum色素遺伝子を組み込んだレトロウイルスベクターにサブクローニングし、遺伝子導入用ウイルスの作製を行い、Jurkat細胞に感染させ、フローサイトメトリーにて発現状況を確認した。しかし、Plum色素の発現輝度はKusabira Orange(KO)比して充分とはいえず、KO,Plumの2重陽性細胞をSortingするうえで懸念が持たれた。この点は本実験において重要な点であり、改善が是非とも必要である。 発現輝度をより高度にするため、ウイルス作成手順、作成のためのプラスミドDNA使用量の変更などを試みたがPlum色素の発現輝度は改善されなかった。そこで、gp91phox遺伝子+KO色素遺伝子が導入されているプラスミドベクターにDN-Lnk遺伝子をさらに組み込み標的遺伝子を直列させ、KO色素マーカーの発現のみで評価することとした。現在、このサブクローニングが終了した時点であり、今後、このプラスミドDNAを用いて遺伝子導入用ウイルスを作成予定である。 一方で、作成したDN-Lnk-Plumを組み込んだウイルスによる解析では上述したように発現輝度は充分には見えないがフローサイトメトリーで判別できる程度ではあるので本ウイルスを使用して移植実験を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予想された以上にPlum遺伝子による発光輝度が低かったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
さらにPlum遺伝子導入用ウイルスの作成方法を改良する、また、現在のウイルスで遺伝子導入可能か否か移植実験
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