2012 Fiscal Year Annual Research Report
がん染色体不安定性の要因としての中心体サイクル制御機構異常に関する研究
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22590356
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
新村 和也 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40321880)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 中心体過剰複製 / 染色体不安定性 / 中心体サイクル / PLK4 / MUTYH |
Research Abstract |
以下の3点について報告する。1. 中心体制御に関わることが示唆されているPLK4遺伝子について、前年度、胃がんでの過剰発現、またその胃がん細胞株での過剰発現により中心体過剰複製、染色体不安定性が誘導されることを示している。さらに、本年度、PLK4過剰発現が、primary cilia形成を抑制することを明らかにした。2. 8-ヒドロキシグアニン(8OHG)などの酸化的損傷塩基の除去修復に関わるMUTYHは、OGG1とdouble knockoutさせると、その細胞は、酸化的ストレス誘導下で中心体過剰複製を起こしやすいことが知られている。また、MUTYH関連ポリポーシス(MAP)の原因遺伝子でもある。このMUTYHの生殖細胞系列変異型の機能評価を今回行った。各変異型の発現誘導株をtransposon vectorシステムを利用してヒト細胞株で樹立し、A:8OHGを含んだシャトルプラスミドpMY189を用いて突然変異抑制能を比較したところ、野生型発現株で示された8OHGによる突然変異の抑制が、2型-R154H, M255V, L360P, P377Lでは認められなかった。これらのアレルは、MAP病原性アレルであることが示唆された。3. 中心体制御に関わることが示唆されている遺伝子を含む10遺伝子EGFR, ERBB2, EPHB3, PIK3CA, MET, PTK7, ACK1, STK15, SRC, HCKについて、その遺伝子過剰増幅が、胃がんの予後予測規定因子となるかどうかについて検討した。そして、内1つが独立した予後予測規定因子となることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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