2012 Fiscal Year Annual Research Report
同種造血幹細胞移植マウスモデルを用いた非侵襲性の新しい生体内蛍光イメージング
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22590372
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Research Institution | 独立行政法人国立がん研究センター |
Principal Investigator |
五十嵐 美徳 独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (70280782)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 生体蛍光イメージング / 同種造血幹細胞移植 / GVHD / GFP |
Research Abstract |
同種造血幹細胞移植後には、移植片対宿主病(GVHD)、移植片対白血病(GVL)効果や造血・免疫系の再生など、複数種のドナー細胞のサブセット(T細胞サブセット、造血幹細胞など)と宿主の相互作用によって病態形成、抗腫瘍効果、免疫系の再構築が起こる。同種造血幹細胞移植後の生体内でのダイナミックな複数のドナー細胞の動きを観察するには生体蛍光イメージング法は有用な手法である。GVHDを制御する薬剤のスクリーニングおよび発症機序の解明を目指し、非侵襲的に解析できる生体蛍光イメージング法の開発を目標とする。また申請者らが作製したDsRed-TgマウスをおよびGFP-Tgマウスの2種類のドナー細胞を同時に観察するマルチカラー生体蛍光イメージングを行う。 GVHDの標的臓器の一つである皮膚、特に耳介に着目し、これまでドナー細胞の浸潤の様子を単一細胞レベル、リアルタイムに非侵襲的に観察することシステムおよびドナー細胞の浸潤を定量的に解析できるシステムを構築し、皮膚GVHDを制御する薬剤のスクリーニング法を確立した。さらに、免疫組織化学的な解析を組み合わせる事によって、単純刺激物質による皮膚GVHDを増悪の機序を明らかにした。 生体蛍光イメージングを用いて、骨髄非破壊性の同種造血幹細胞移植モデルマウスを用いて、NKT細胞リガンドの投与によってGVHDが抑制されることを明らかとした。その機序としてドナー細胞の2次リンパ組織でのドナーT細胞の増殖抑制によることを生体蛍光イメージングおよびKi-67の免疫染色によって、明らかとした。またGFPおよびDsRed-Tgマウスを用いて、脾臓および骨髄細胞をそれぞれ分離し、致死量の放射線照射したマウスに移植し、マルチカラーの生体蛍光イメージングにより2種類の細胞を同時に観察する事ができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)