2012 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚リーシュマニア感染モデルを用いた宿主microRNAシステムの機能解析
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22590382
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
田邊 將信 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80051928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下田 耕治 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (00129470)
木村 徳宏 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40445200)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | microRNA / Leishmania major / 遺伝子欠損マウス / 免疫学 / 感染症 / 国際情報交換 / ドイツ |
Research Abstract |
microRNA(miRNA)は標的とするmRNAの遺伝子発現を制御することで様々な生命現象に重要な調節機能を果たしている。私達はmiRNAの機能解析を目的として、一種類のmiRNA欠損マウス(KO)のLeishmania major (L.major) 感染モデルを解析した。 ①WTに比べ、KOから分離した樹状細胞(BMDC)、マクロファージ(BMMΦ)、そしてB細胞 のin vitro抗原提示能は低く、KOのT細胞依存性抗原に対する抗体産生や感染免疫応答も低いことが確認された。②BMDCやBMMΦの抗原提示における欠陥点を解明するため、定常状態、LPS刺激、そしてLPS+抗原刺激を加えた場合の網羅的遺伝子発現解析を行った。KOのBMMΦでは、LPS刺激6hrsではcell differentiation、12hrsではcell migration、24hrsではimmune responseに関わる遺伝子群が著しく変動していた。従って、このmiRNAはMΦの分化や活性化の各段階での特異的遺伝子発現に機能していることが示唆された。③WTとKOのmature DCで発現量に違いがみられた遺伝子のGO解析から、その多くがmembrane、membrane-related、membrane-regulationに関わる遺伝子群であり、抗原提示に関わっていることが示唆された。さらにcumulative curveおよびsylamer解析から、このmiRNAに特異的なシード配列を持つ遺伝子発現がKOで上昇しており、これらがこのmiRNAの標的遺伝子である可能性が示唆された。 以上の成績から、このKOのL.major感染に対する抵抗性はDCやMΦによる抗原提示異常に起因した低免疫応答性によるものと推定された。しかし、このmiRNAが標的としている分子を特定するまでには至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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