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2012 Fiscal Year Annual Research Report

トリパノソーマ原虫に発現する複合糖鎖の生合成機構および機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22590385
Research InstitutionMatsuyama University

Principal Investigator

中西 雅之  松山大学, 薬学部, 准教授 (00281048)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords糖転移酵素 / アフリカ睡眠病 / 無細胞タンパク質合成
Research Abstract

Trypanosoma bruceiは,哺乳動物の血流中に寄生し、アフリカ睡眠病をひきおこす原虫である。この原虫は様々な複合型糖鎖を発現しており,糖鎖が宿主免疫の回避やエンドサイトーシスなどに重要な役割を果たすと考えられている.しかし,複合型糖鎖の合成を担う糖転移酵素遺伝子が同定されていないため,個々の糖鎖の機能は不明である.本研究では,糖転移酵素候補遺伝子をノックアウトした原虫株から,全N-結合型糖鎖を分離精製し,その比較解析を行った.その結果,gene ID: Tb927.8.7140にコードされるタンパク質は,複合型糖鎖のN-アセチルグルコサミン末端またはガラクトース末端にガラクトースを転移する活性を持つことが示唆された.すなわち,複合型糖鎖のバリエーションを生み出す酵素であると考えられた.一方,gene ID: Tb927.8.7150のノックアウト株は,発現するN-結合型糖鎖のパターンに変化がないことから,糖脂質などの修飾に関与する可能性が考えられた.次に,これら遺伝子がコードする酵素の機能をin vitroで調べるために,コムギ無細胞タンパク質合成システムで酵素を得,その糖転移活性の検出を試みた.糖転移反応の供与基質として,UDP-ガラクトースおよびUDP-N-アセチルグルコサミン,受容基質として市販の各種糖鎖,アシアロフェツインに由来する糖鎖,オボインヒビターに由来する糖鎖,そして遺伝子ノックアウト原虫に由来する糖鎖を使用したが,いずれのケースでも糖転移活性は認められなかった.従って,T. bruceiの糖転移酵素が機能を発現するためには,協同して働く別のタンパク質の存在もしくは特異な反応条件が必要であると考えられた.

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] β3糖転移酵素ファミリーに属するアフリカトリパノソーマ原虫酵素の機能解析2012

    • Author(s)
      中西雅之
    • Organizer
      第72回日本寄生虫学会東日本支部会・第10回 分子寄生虫・マラリア研究フォーラム合同大会
    • Place of Presentation
      群馬大学医学部
    • Year and Date
      20121012-20121013
  • [Presentation] Wheat-germ cell free system can be an expeditious platform for biochemical analysis of glycosyltransferases2012

    • Author(s)
      中西雅之
    • Organizer
      第10回無細胞科学松山国際シンポジウム
    • Place of Presentation
      松山全日空ホテル
    • Year and Date
      20120925-20120925

URL: 

Published: 2014-07-24  

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