2012 Fiscal Year Annual Research Report
抗酸菌のホスファチジルイノシトールの正しい生合成経路
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22590409
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
森井 宏幸 産業医科大学, 医学部, 准教授 (60141743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 みどり 産業医科大学, 医学部, 講師 (40320345)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | イノシトール / リン脂質 / 脂質生合成 |
Research Abstract |
これまでにイノシトールリン脂質の新規生合成経路を確認したのは、古細菌ではMethanothermobacterとPyrococcusの2属と、真正細菌ではMycobacteriumの1属の合計3属だけであった。この新規生合成経路が、真正細菌と古細菌において普遍的に存在する事を示すために、PIP(AIP)合成酵素の真正細菌と古細菌における分布を調べた。真正細菌は、Streptomyces avermitilis 、Propionibacterium acnes、Corynebacterium glutamicum、Rhodococcus equiの4種、古細菌はSulfolobus solfataricusとAeropyrum pernixの2種、コントロールとして真核生物のSaccharomyces cerevisiaeとHomo sapiensの2種について、それぞれのPIP合成酵素、AIP合成酵素、PI合成酵素とホモロガスなタンパク質の遺伝子をGenScriptに合成してもらい、その人工合成遺伝子をpET21aに挿入したプラスミドベクターを構築し、大腸菌に導入した。それぞれの酵素の遺伝子を発現させた組み換え体の膜画分を酵素源として、イノシトールリン脂質の生合成酵素活性を調べた。真正細菌 S. avermitilis、 P. acnes、C. glutamicum、R. equiの4種、古細菌S. solfataricus とA. permixの2種の目的遺伝子を導入した組換え体については、6種すべてPIP(AIP)合成酵素活性を確認し、イノシトールは取り込まれなかった。S. cerevisiaeとH. sapiensの2種については、PI合成酵素活性を確認したが、イノシトール1リン酸は取り込まれなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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