2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590413
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
鴨下 信彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (90302603)
|
Keywords | 翻訳 / C型肝炎ウイルス / 内部認識翻訳開始機構(IRES) / RNA / 発現制御 / 選択的スプライシング / 選択的ポリA付加 |
Research Abstract |
ウイルスRNA内に存在する新規内部認識翻訳開始機構を同定するために、翻訳開始点を同定する必要があり、そのためにはDNAからの蛋白質発現系を構築することが有用である。22年度は、構築の際に障壁となることが予想される異所性スプライシングや異所性プロモーター、あるいは3'非翻訳領域やポリA付加部位の変更について評価を行った。 異所性スプライシングについては、哺乳動物細胞中で蛍光タンパク質の発現により一細胞レベルで可視化して解析する実験系を作製途上である。この実験系は、本研究の遂行に必要であるだけでなく、高等真核細胞生物のゲノム情報の発現の多様性を支える基礎生命現象全般の解析に応用可能な重要な技術と考えられる。 翻訳の開始に影響を与えることが知られているmRNAの3'非翻訳領域について、蛍光蛋白質を初めとする適当なレポーター遺伝子を用いて、翻訳やmRNAの安定性に与える影響を解析中である。近年3'非翻訳領域を規定するポリA付加部位について、選択性があることが明らかとされつつあり、同時にこの部位の選択性にも解析を加えている。
|