2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22590413
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
鴨下 信彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (90302603)
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Keywords | 翻訳 / C型肝炎ウイルス / 内部認識翻訳開始機構(IRES) / RNA / 発現制御 / 選択的スプライシング / 選択的ポリA付加 |
Research Abstract |
ウイルスRNA内に存在する新規内部認識翻訳開始機構を同定するために、翻訳開始点を同定する必要があり、そのためにはDNAから単一mRNAを発現する蛋白質発現系を構築することが有用である。構築の際に障壁となることが予想される異所性スプライシングや異所性プロモーター、あるいは3'非翻訳領域や異所性ポリA付加について評価を行った。 異所性スプライシングについては、哺乳動物細胞中で蛍光タンパク質の発現により一細胞レベルで可視化して解析する実験系を作製途上である。また、ウイルス感染に伴う免疫の活性化を担う宿主遺伝子について、すでに知られている選択的スプライシングを規定するシスエレメントを含むミニ遺伝子を用いた発現系を構築し、宿主因子の寄与を解析した。 mRNAの3'非翻訳領域については、3'非翻訳領域を規定するポリA付加部位について、微弱な付加部位を同定し、微弱ながら付加を与える機構について、解析を加えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ウイルスを安全に扱える環境になかったため、当初の計画より遅れて進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度2月に研究室が新設の建物に移転し、P2レベルの実験が可能になった。組換えウイルスの作製にとりかかり、翻訳開始点の同定に向けた実験を急いで行う。 高等真核細胞生物の遺伝子発現の多様性の解析も平行して進める。
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Research Products
(3 results)