2012 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルス感染応答の新規制御メカニズム：ＳＵＭＯ修飾を介した情報伝達経路の活性化
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22590424
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| Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
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Principal Investigator |
久保田 耐 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 主任研究官 (10274929)
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| Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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| Keywords | SUMO / TBK1 / IKKε / TANK |
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| Research Abstract |
ウイルス感染応答の制御に関わるSUMO修飾反応を見出すために、Toll様受容体(TLR)又はRIG-1様受容体 (RLR)の情報伝達経路上にマッピングされている因子のSUMO修飾が、ウイルス感染前後で変化するか否かを検討した。その結果、I型インターフェロン産生に関わる2つのリン酸化酵素TBK1とIKKε、およびこれらのアダプター分子であるTANKがSUMO化されることを見出した。リン酸化酵素TBK1とIKKεのSUMO修飾はウイルス感染前後で同様であったが、TANKのSUMO修飾にはウイルス感染による増強が見られた。TANKのSUMO修飾の部位について調べたところ、K146とK282の2箇所がSUMO修飾の標的部位であり、これらのアミノ酸がウイルス感染依存的にSUMO化されるとこれに伴ってTANKとTBK1の結合が増強されることが明らかとなった。TANKのI型インターフェロン産生への関与については結論が出ていないが、TANKは転写因子NFκB依存的な遺伝子発現を負に制御していることが知られている。また最近、TANK 及びTBK1/IKKεを含む複合体は、IKKα/IKKβ/NEMOを含むいわゆるcanonical IKK複合体とTLR刺激依存的に結合し、これを負に制御することが明らかにされた。これらのことからTANKのSUMO修飾は、TBK1/IKKεをcanonical IKK複合体へと導き、これによりNFκB依存的転写を負に制御するための引き金であると考えられた。
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| Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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| Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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