2012 Fiscal Year Annual Research Report
HIV-1Vpu蛋白の抗ウイルス宿主因子BST-2に対する抑制機序の解明
Project/Area Number |
22590428
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
徳永 研三 国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (50342895)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | HIV-1 / Vpu / BST-2 / 宿主因子 |
Research Abstract |
Vpuによる抗ウイルス宿主因子BST-2のdown-regulationについての詳細な分子機序は未だ不明である。我々はこれまでにVpuの細胞質内領域にある52・56番目のリン酸化セリンに結合するユビキチンライゲース複合体サブユニットβTrCPがVpuの宿主補助因子として重要であること、更にVpuの抗BST-2活性におけるβTrCPへの依存性は部分的であることを明らかにしてきた。そこで本研究課題においてはβTrCP以外のVpuの補助因子の探索を試みた。昨年度に樹立した安定発現細胞からの抗体フリー沈降法を以下の通り実施した。レンチベクターによりVpu-HaloTag融合蛋白を安定発現させたHeLa細胞の大量培養を行い、その細胞融解液を用いてHaloLink Resin沈降法により調整した沈降物をSDS-PAGEで分離、ゲルの銀染色後に切り出したバンドのプロテオーム解析を行った。得られた9種類の候補蛋白の発現ベクターを作製、それらを用いて各候補蛋白とVpuとの相互作用の有無について免疫沈降法により検討したところ、2種類の蛋白がVpuと結合活性を示すことが分かった。更に間接蛍光抗体法により細胞内局在性を検討したが、候補蛋白とVpuとの明らかな共局在性は認められなかった。現在、全ての候補蛋白のノックダウン実験を行うべく各shRNA発現レンチベクターを作製している。これらを用いて候補蛋白の発現を低下させることにより、Vpuの抗BST-2活性の減弱化が認められるか否かについて今後検証する予定である。ちなみに本研究期間中に、HIV専門誌 "Current HIV Research" において、特集号 "HIV-1 Vpu and BST-2/tetherin" のGuest Editorを務め、本研究課題に関連する総説(全8編)を、欧米の著名な研究者達と共に総勢8グループで共同執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Anti-APOBEC3G activity of HIV-1 Vif protein from elite controllers is attenuated compared to those from untreated chronic progressors or those from individuals with acute infection.2012
Author(s)
T. Kikuchi, Y. Iwabu, A. Kawana- Tachikawa, M. Koga, N. Hosoya, S. Nomura1, Z.L. Brumme, H. Jessen, A. Kelleher, M. Markowitz, F. Pereyra, A. Trocha, B.D. Walker, A. Iwamoto, K. Tokunaga, and T. Miura
Organizer
XIX International AIDS Conference
Place of Presentation
Washington D.C., USA
Year and Date
20120700