2010 Fiscal Year Annual Research Report
EBウイルス感染モデルマウスにおける自然免疫応答の解析と免疫療法の基礎実験
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22590430
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
藤原 成悦 独立行政法人国立成育医療研究センター, 母児感染研究部, 部長 (30173488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今留 謙一 独立行政法人国立成育医療研究センター, 臨床研究センター, 臨床研究フェロー (70392488)
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Keywords | EBウイルス / 自然免疫 / NK細胞 / インターフェロン / ヒト化マウス |
Research Abstract |
本年度は、EBウイルス(EBV)感染マウスにおけるNK細胞の動態とインターフェロン産生を解析した。 EBV感染後1,2,5日目においてマウス末梢血中のCD16或いはCD56陽性でCD3陰性のNK細胞数を計測したが、EBV感染マウスと対照マウスの間で明確な差は認められなかった。また、感染後2日目にヒトIFN-αおよびIFN-βの末梢血中濃度を測定したが、やはり明確な差は認められなかった。そこで、感染後2日目のマウス脾臓から回収した単核細胞を短期間培養し、培養上清中のIFN-γ濃度を測定した。EBV感染マウス5頭の結果は平均24.1pg/ml、範囲16.0~34.5pg/ml、標準偏差6.7、対照マウス5頭では、平均17.1pg/ml、範囲7.5~27.0pg/ml、標準偏差8.6であった。P>0.5で有意性は認められなかったが、EBV感染マウスで高い傾向が認められたので、今後実験を繰り返し更に検証を進めたい。 次に、脾臓単核細胞のうちどの細胞が主にIFN-γを産生しているかを調べた。脾臓単核細胞から磁気ビーズ結合抗体によりCD56陽性細胞を除去した場合、ほぼ全てのマウスにおいてIFN-γ産生は検出感度以下に低下した。一方同じ方法によりCD8陽性細胞を除去した場合には、IFN-γ産生の低下は認められなかった。従って少なくとも一部分はNK細胞により産生されると考えられた。CD4陽性細胞除去の実験は現在進行中である。 ヒトのEBV感染は主に不顕性感染であるため、自然免疫応答が主役を演じる感染直後の1週間は見逃されてしまう。また優れた感染モデル動物も存在しなかったため、EBVに対する自然免疫応答はほとんど調べられてこなかった。従って、今回の感染モデルマウスにおける解析結果は画期的である。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Bortezomib Induces Apoptosis in T Lymphoma Cells and Natural Killer Lymphoma Cells Independent of Epstein-Barr Virus Infect2010
Author(s)
Iwata S, Yano S, Ito Y, Ushijima Y, Gotoh K, Kawada J, Fujiwara S, Sugimoto K, Isobe Y, Nishiyama Y, Kimura H..
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Journal Title
International Journal of Cancer
Volume: (Epub ahead of print)
Peer Reviewed
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