2012 Fiscal Year Annual Research Report
IL-21によるApe1/Ref-1を介した新たなTH17細胞誘導制御機構の解析
Project/Area Number |
22590432
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
浅尾 裕信 山形大学, 医学部, 教授 (80250744)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奈良 英利 山形大学, 医学部, 助教 (00375338)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | IL-21 / Ape1/Ref-1 / サイトカイン / 炎症性腸炎 |
Research Abstract |
IL-21はIL-6やIL-23と共にTh17細胞分化増殖に関与しているが、IL-21の情報伝達系の全容はまだ明らかになってはいない。私達はIL-21情報伝達に関わる分子の検索を行い、IL-21が多機能蛋白Ape1/Ref-1の発現を誘導することを見いだした。Ape1/Ref-1の機能解析を行った結果、Ape1/Ref-1はIL-21情報伝達の中でもERK1/2を介する経路に必須な役割を担っていた。すなわち、shRNAによりApe1/Ref-1をノックダウンした細胞株では、IL-21によるERK1/2活性化が著しく減少するとともに、IL-21依存性細胞増殖能が失われることを報告した(Biochem Biophys Res Commun 420,628-634,2012)。さらにApe1/Ref-1のレドックス活性を阻害する試薬E3330を前処理しても、IL-21依存性のERK1/2の活性化が低下した。 次にApe1/Ref-1のヘルパーT細胞の活性化や分化におよぼす影響を検討するため、E3330存在下にT細胞を活性化したところ、IFN-γ産生細胞数が上昇した。その際のTh17細胞への影響について解析を進めている。 一方IL-21の生体内での機能を解析するために、私達が発見したIL-21アイソフォームをTリンパ球特異的に発現するマウスを樹立した。このマウスにDSSを投与し、腸炎を発症させた結果、野生型マウスと比べて明らかに大腸炎の症状が悪化し、Th17細胞など炎症性細胞が強く誘導されていた(Cytokine 62,262-271,2013)。現在このマウス大腸炎発症系に対してE3330を投与し、in vivoでのApe1/Ref-1の機能を解析している。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|