2012 Fiscal Year Annual Research Report
巨大転写因子を介したT細胞のpositive selectionの分子機構の研究
Project/Area Number |
22590443
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
高木 豪 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 主任研究員 (70300879)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | positive selection / Zn-フィンガー |
Research Abstract |
多様なT cell receptor (TCR)のレパートリーを持つT細胞は胸腺において形成される。このプールの中から、自己抗原を認識しない細胞は、正の選択(positive selection)を受け分化に向かう。しかし転写制御因子がどのように胸腺での選択に関わっているのか分かっていなかった。本研究ではpositive selectionに必須である転写制御因子Schnurri-2に着目して研究を行う。Schnurri-2がどのような標的遺伝子群の遺伝子領域に結合してpositive selectionに関連した転写制御を行っているのかchip-on-chipの手法を用いて明らかにすることを目標としている。 昨年度までにSchnurri-2標的遺伝子の候補群を網羅的に同定した。 本年度は、Schnurri-2がpositive selectionの起こる細胞で標的遺伝子領域に結合しているのか検討した。WTのマウスでは、positive selectionを受ける細胞は少ない。そこですべての細胞がpositive selectionを受け得るTCRを発現する系統(DO11.10)を用いて実験を行った。WTとDO11の細胞でChIP後に定量性PCR比較すると、positive selectionに関連してSchnurri-2が特定遺伝子領域に結合しているならば、WTに比べてDO11の細胞でより多くの遺伝子領域が回収されてくると期待される。実際に標的遺伝子領域について調べたところ、DO11 細胞でより多く回収された。これらのことからpositive selectionに必須な転写制御因子Schnurri-2はpositive selectionの際に発現の誘導が見られる標的遺伝子領域に結合することが示唆され、その分子メカニズムの一端を明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)