2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域内連携及び女性医師復職支援等による新たな産婦人科医療提供体制構築に関する研究
Project/Area Number |
22590461
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
金井 誠 信州大学, 医学部, 教授 (60214425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 けさみ 信州大学, 医学部, 教授 (20215619)
塩沢 丹里 信州大学, 医学部, 教授 (20235493)
大平 哲史 信州大学, 医学部附属病院, 助教 (90397315)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 社会医学 / 地域医療 / 産婦人科 / 周産期 / 環境 |
Research Abstract |
(1)松本広域医療圏において共通診療ノートを活用した新たな連携体制を構築した結果、帰省分娩を含める全分娩の受け入れ可能状況を維持できた。妊産婦への無記名アンケート調査の結果、93%が本体制を支持し、今後も本体制の維持を希望した。妊娠時における本体制の周知度も平成22,23,24年で46,58,62%に増加した。 (2)女性医師の職場復帰に対する意向調査を施行し、女性医師の復職支援と若手医師のキャリアアップを目的として、県内の育児中女性医師と若手医師を対象に研修会を実施し、研修会開催が育児中女性医師と若手医師の支援として非常に有用であったとの意見が大多数を占めた。また、学会や研修会における託児所設置を誘導し、平成23,24年度で10回実現され、利用者から高い評価を得た。 (3)助産師外来および院内助産に必要な知識と技術の指導を目的として、胎児超音波検査と胎児心拍数陣痛図の講義・実習を内容とする助産師支援研修会を平成22,23,24年で9回開催した。これにより県内の周産期医療に携わる助産師の技術と意識の向上が図られ、助産師のスキルアップに寄与したのみならず、地域における助産師外来の設置を推進し、地域全体における医師の過重労働軽減に繋がる支援となり、医師の自己研鑽に関わる時間が増加した。 (4)救急の初期対応に当たる救急隊員の分娩時対応に関する研修として、分娩シミュレーターを用いた実習指導を行い、救急隊員が自宅分娩や車内分娩に適切な対応を行うことが可能となるよう支援した。このことにより、分娩施設が少ない地域周産期医療における安全性の担保と妊産婦の安心に繋がる体制の構築を目指している。 (5) 平成23年1~12月の長野県内における産婦人科救急搬送実態調査を行い、2次医療圏からの域外搬送数を検討することで産科救急体制の現状と課題を抽出し、今後の産科医重点配置施設を決定する資料を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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