2012 Fiscal Year Annual Research Report
家庭用据置型ゲーム機を利用したユビキタス地域在宅医療情報システムの仕組み作り
Project/Area Number |
22590468
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野本 愼一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00172825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹山 哲 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90215749)
内海 桃絵 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40585973)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 在宅医療 / 高齢者医療 / iPad / ICTの活用 |
Research Abstract |
療養者から発信された情報をいつでもどこでも、その在宅医療介護チームが情報共有できるように、ICTを活用しiPad上で作動する電子連絡ノートを開発し、平成24年度はそれに静止画像や動画の記録機能およびWeb上でのダウンロード機能を追加した。さらに今まで在宅医療に関わることが少ないとされている薬剤師業務情報記録機能を追加した。 これは在宅高齢者における服薬管理について薬剤師の積極的な活用が促されているが、現実には薬剤師と他職種、在宅療養者と良好な連携がとれているとはいえないため、電子連絡ノートを介して、薬剤師業務情報を共有することを目的とした。 平成24年度は京都府薬剤師会と協働して薬剤師業務情報を付加した電子連絡ノートの有用性を,京都府京丹波町の協力を得て実証実験を行った。4ヶ月間に療養者6名、医師1名、薬剤師2名、看護師3名、ケアマネージャー1名などが参加し、電子連絡ノートへの入力内容、頻度等を検証し、使用者に電子連絡ノートに対するアンケート調査を行った。 その結果、電子連絡ノートを使うことにより服薬アドヒアランスの低下例や多量の残薬を認めた例を確認し、看護師からは「処方変更の状況が分かってよかった」との意見が寄せられた。また、この実験の副次的な効果として、本実験の対象者以外に薬剤師への服薬指導依頼が4件、退院時カンフェランスへの薬剤師への参加依頼が2件あった。 今回は薬剤師が患者からの質問に対応し、他の医療スタッフがその対応を次のケアに生かすなどの連携がみられ、在宅医療・介護における薬剤師業務を他職種にアピールする機会ともなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)