2012 Fiscal Year Annual Research Report
地域におけるプライマリ・ケアの提供体制としてのグループ診療の優位性に関する研究
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22590479
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
寺崎 仁 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (90227512)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2015-03-31
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Keywords | グループ診療 / プライマリ・ケア / 診療所 / 医療提供体制 / かかりつけ医 / 在宅療養支援 |
Research Abstract |
本年度は、日本プライマリ・ケア連合学会の体制変更により「地域ケアネットワーク委員会」が「地域包括ケア委員会」に改変されたのに伴って、当ワーキンググループの活動は学会で公認されたものとはいえ、会員の自主的な活動と位置付けられるようになった。しかし、今までと同様に毎年の学術大会においてシンポジウムを開催するなどの活動を継続すること、並びに本年度内の出版を目標に研究成果を取りまとめた「期待されるグループ診療」を完成させることに活動の主眼を置くことにした。研究班会議を3回開催し、1回目の6月は福岡での学術大会に向けたシンポジウムの企画と書籍出版の打合せを行った。今年のプライマリ・ケア連合学会学術大会は9月1日、2日に福岡市で開催されたが、シンポジウムとして「診療所のネットワークで支える在宅医療‐機能強化型在宅療養支援診療所のモデル的事例を踏まえて‐」を主催した。平成24年4月の診療報酬改定で導入された「機能強化型在宅療養支援診療所」を取り挙げ、モデル的事例として3名の診療所医師による講演後、フロアの参加者を交えたデスカッションを行った。参加者は250名を超えるなど関心の高さがうかがわれ討論も活発であった。また、「期待されるグループ診療」は、この学術大会に合わせて社会保険研究所から発行することができた。なお、研究班会議はその後2回開催し、福岡大会の報告と共に次年度の活動計画を検討し、平成25年5月に仙台で開催される第4回学術大会に向けたシンポジウムの企画検討などを行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当研究の活動計画としては、第一にわが国の地域におけるプライマリ・ケアを実践している専門家集団である「日本プライマリ・ケア連合学会」において、プライマリ・ケアの提供基盤の強化としての「グループ診療」の普及啓発を進めることであり、同学会の学術集会において2回連続でシンポジウムを開催してきたことは大きな成果と考えたい。特に、今回は会場に入りきれないほどの参加者を集めたることができたのは収穫であった。また、研究成果を取りまとめた書籍出版も、当初の予定より遅れたが9月に出版できたことは研究計画の達成に大きく寄与した。
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Strategy for Future Research Activity |
当研究課題の推進方策は、日本プライマリ・ケア連合学会の公認のワーキンググループとして活動できることを最大限活用し、毎年開催される学術集会においてシンポジウムなどを開催して、会員に向けたグループ診療の利点などを啓発することに努めたい。そして、地域におけるプライマリ・ケア体制の基盤強化につながるよう、複数医師による診療所医療の普及と、制度面での支援などについても学会の提言などとして、社会に向けて発信することも検討したい。また、諸外国の事例を参考にしながら、グループ診療を含めてどのような方法で在宅医療の提供基盤の強化に取り組んでいるのか調査研究を進めて行きたい。
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Research Products
(2 results)