2011 Fiscal Year Annual Research Report
モバイル端末を用いた画像誘導放射線治療時代の遠隔放射線治療支援方法の確立
Project/Area Number |
22590480
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
玉本 哲郎 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (50326344)
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Keywords | 画像誘導放射線治療 / モバイル端末 / 遠隔医療 |
Research Abstract |
1)遠隔施設で実施する際に必要な準備を行う。 遠隔での放射線治療支援を放射線腫瘍医が実際に立ち会った状況と同様に行うためには、以下の要件を考慮した対応が必要となる。 (1)診療情報や放射線治療の実施パラメーターなど事前確認と治療後の承認などの事後確認が必要となる。このプロセスはノンリアルタイムで実施可能である。 (2)治療時の医師精度の確認や修正はリアルタイムで実施が必要である。 この状況を満たすためには、Web会議システムに種々の医療用の画像などを取り込み可能に改変したシステムでの対応が可能であり、このシステムの共同開発をメーカーに依頼した。本年度末にシステムを完成し、施設内に専用のサーバーを設置した。このWeb会議システムは既存のシステムが、スマートフォンおよびタブレット端末の連携が可能であり、通信についても暗号化がされている。院外の実施施設での放射線治療照合用の画像の遠隔利用についての運用計画など策定は最終年度に実施する。 2)院内でBrainLAB社のノバリス(定位放射線治療専用装置)を用い、治療時のIGRTの照合画像をモバイル端末で確認し、照合結果の適否を判断し、放射線治療の操作室の担当技師に確認の結果をEメールなどで送信する方法を開発する。 既存の端末から無線LAN方式での運用を中心に院内で実施できるようにすすめる。この状況を満たすシステムとして上記のWeb会議システムが利用可能である。院内での放射線治療照合用の画像の遠隔利用についての運用計画など策定と実際の運用は最終年度に実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既存のWeb会議システムでの対応が可能となったので、モバイル端末の利用および暗号化通信の技術的な問題点が容易にクリアできた。
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Strategy for Future Research Activity |
個人情報を扱うため、実際の運用の際の運用規定の作成やサーバー管理やシステム運用を実施する企業との契約に少し時間がとられているが、解決しだい実際の運用を開始する。 運用の結果などについては、本年度より報告予定である。
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