2012 Fiscal Year Annual Research Report
患者の権利保障のための地域臨床倫理コンサルテーション・システムの確立に関する研究
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22590482
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
平野 亙 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (10199086)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | バイオエシックス / 患者の権利 / 臨床倫理 / 倫理的判断 / 倫理コンサルテーション / 第三者機関 |
Research Abstract |
平成24年に臨床倫理委員会のある病院の協力を得て、職員176名を対象に調査を実施した。その結果、入職後年数の浅い職員では倫理委員会活動の認知度が低いこと、倫理ジレンマが必ずしもコンサルテーションには結びつかないことが示された。当初計画のうち、臨床倫理に関わる人材を育成するためのガイドライン作成等については、協力機関(NPO法人患者の権利オンブズマン)の事情により、年度内の実施が不可能となったため繰越申請を行い承認された。 平成24年度に診療報酬で「患者サポート体制充実加算」が規定されたが、担当者等の指針がなく、問題解決に当たる人材の育成を目的として協力機関の実施する「患者アドボカシー研修講座」の内容をテキスト化する事業と並行して、ガイドライン等を作成する計画をたて、過去の研修資料を集約するなど、テキスト化の準備を進めた。その後平成25年1月に厚労省医政局より「医療会話推進者の業務指針及び養成のための研修プログラム作成指針」が都道府県へ通達されたことが判明したため、協力機関では、6月の会員総会で研修テキスト作成事業の中止を決定した。そのため、計画を修正し人材育成のための方策を検討することとした。 平成25年1月に「大分県医療コンフリクトマネジメント研究会」が発足し、同年4月には第1回セミナーで教育講演を行い、医療における苦情解決の意義について共通理解を得ることができた。同年10月には「日本医学哲学・倫理学会」研究集会に参加し、厚労省の提示した「医療対話推進者」は苦情解決から臨床心理への橋渡しを可能にする人材として構想されていることを確認し、今後の地方における臨床倫理の確立について協議を行った。これらの活動を集約し今後の方策を検討するために、平成25年11月に、研究会の協力のもと、市民ボランティア、弁護士に参加を呼び掛けて、研究報告と協議のための検討会を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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