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2010 Fiscal Year Annual Research Report

抜去した毛包由来幹細胞によるオーダーメイド医療のための基礎研究

Research Project

Project/Area Number 22590507
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

吉川 良恵  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10566673)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 玉置 知子  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)
森永 伴法  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10351818)
喜多野 征夫  兵庫医科大学, 医学部, 名誉教授 (70028538)
Keywordsヒト組織利用研究 / 再生医学 / 細胞内シグナル伝達
Research Abstract

本研究は、個人別に低侵襲で得られる細胞系である、抜去毛包に付着する毛包バルジ領域幹細胞より得られたケラチノサイトのオーダーメイド医療への利用を図ることを目的としている。まず毛包ケラチノサイト(BDK)の反応特性を知る目的で、表皮ケラチノサイト(NHEK)を用いた研究でその分子応答がよく知られる炎症性サイトカインIFN-γ,TNF-αをBDKに添加時,また紫外線照射時に対する遺伝子発現応答をマイクロアレイを用いて調べた。結果、BDKはNHEKとよく似た遺伝子発現プロファイルを示すものの、NHEKに比べケモカイン,補体,免疫細胞とのinteractionに重要な接着分子等に対する発現誘導がNHEKより数倍以上高く、皮膚障害に対する急性応答能が高いことが示唆された。このことから刺激物質に対する一時応答を調べるのに適していると考えられ、in vitro皮膚刺激性試験、感作性試験適用のための予備検討を行った。感作性物質として知られるp-Phenylenediamine(50μM),Ethylene Dimethacrylate(300μM),Citral(100μM)をBDKに添加した結果、HMOX1遺伝子が10倍以上発現誘導するが、非感作牲物質(刺激性物質)であるMethyl Salicylate, Isopropyl alcohol, Glycerolに対しては2000μMでもほとんど変化せず、BDKにおいても両者を判別するマーカーとしてHMOX1遺伝子は有用であった。従来の検討で感作性物質DinitrochlorobenzeneやNiSO_4に対して高度に発現誘導されたID2遺伝子の感作性物質に対する特異性に関しては、さらに検討が必要であることが課題として挙げられた。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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