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2010 Fiscal Year Annual Research Report

薬物輸送通路の解明-トランスポーターとギャップ結合の関連-

Research Project

Project/Area Number 22590508
Research InstitutionHyogo University of Health Sciences

Principal Investigator

三浦 大作  兵庫医療大学, 薬学部, 助教 (60510873)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安西 尚彦  杏林大学, 医学部, 准教授 (70276054)
Keywordsトランスポーター / ギャップ結合 / 細胞・組織 / 薬物輸送 / 蛋白質相互作用 / コネキシン / 腎尿細管 / HK-2細胞
Research Abstract

膜タンパクによる物質輸送は、生体恒常性維持の基本的なメカニズムであると考えられている。本研究では、組織中の物質輸送の通路である「薬物トランスポーター」と「ギャップ結合による細胞間連絡」との関連を明らかにすることにより、物質の組織内移動機構、生体恒常性維持機構および病態の解明を目的としている。
平成22年度においては、薬物トランスポーターが多く発現していることがわかっている腎臓に焦点を当て、相互作用すると予想されるトランスポーターとギャップ結合タンパクであるコネキシン(Cx)の組み合わせをプロテオミクスの手法で見いだすことを目標として研究を行った。薬物トランスポーターとCxとの相互作用を探索するために使用する培養細胞としては、ヒト正常腎尿細管由来のHK-2細胞株を選択した。現在ヒトでは20種類のCxがあり、これら20種類全てについて、Primer-BLASTを用いて特異的プライマーを作製し、HK-2細胞から抽出したTotal RNAを用いてRT-PCRを行った。その結果、対数増殖期のHK-2細胞においては、GJA1、 GJB2およびGJC1のmRNAを発現していることがわかった。また、HK-2細胞のSLCトランスポーターについて、同様に特異的プライマーを作製し、RT-PCR法により現在までに発現が確認されているものは、SLC2A9、 SLC7A5、 SLC17A1、 SLC17A3、 SLC26A6、 SLC43A1およびSLC43A2であった。SLC22ファミリーについてはまだ発現が確認されたものはない。HK-2細胞に強制発現させるSLCトランスポーターの発現ベクターとして、SLC22A6、SLC22A7およびSLC22A8のコンストラクトを作製した。引き続き、SLC22A11およびSLC2A9のコンストラクトも作製中である。実際の生体においては、腎尿細管にはSLC22ファミリーを始めとして多くのSLCトランスポーターが発現していることが知られていることから、薬物の輸送通路としてのトランスポーターとギャップ結合の相互作用を調査することは重要であると考えられる。

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Published: 2012-07-19  

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